実写版『リトル・マーメイド』フランダーのビジュアルが“ガチ魚”になった理由
公開中の実写版『リトル・マーメイド』で、魚のフランダーやカニのセバスチャンのビジュアルがリアルすぎると話題になっている。しかし、ロブ・マーシャル監督は初めから、そのリアルさにこだわったという。
本作は、陸の上での暮らしを夢見る人魚のアリエルを主人公にしたディズニーの人気アニメーションを実写化。『メリー・ポピンズ リターンズ』『シカゴ』のマーシャル監督がメガホンを取り、歌手のハリー・ベイリーがアリエル役に抜てきされた。
マーシャル監督は The Hollywood Reporter に「わたしたちは初めからリアルな水中の世界を描こうとしていました。自分たちがそこにいるんだと信じたかったんです。例えば、トリトン(アリエルの父)の宮殿はサンゴ礁で作られています。すべてが自然なんです。すべてです」と語っている。
「アニメーション版がありましたが、これはまた別のジャンルです。今回は実写版です。わたしたちは自分たちがその空間にいるんだと信じたかったんです。だから、魚に見えないフランダーを作るつもりはありませんでした。カニに見えないカニもです」
「わたしたちは『ライオン・キング』(2019)の素晴らしいCGIアーティストたちと手を組み、キャラクターに命を与え、本当の生き物に見えるようにしました」と明かしている。(編集部・中山雄一朗)