実写版『リトル・マーメイド』アニメにあったシーンがない理由は?
実写版『リトル・マーメイド』では、アニメーション版にあった楽曲「レ・ポワソン」のシーンがカットされている。
本作は、陸の上での暮らしを夢見る人魚のアリエルを主人公にしたディズニーの人気アニメーションを実写化。『メリー・ポピンズ リターンズ』『シカゴ』のロブ・マーシャル監督がメガホンを取り、歌手のハリー・ベイリーがアリエル役に抜てきされた。
「レ・ポワソン」は海の魔女アースラとの取り引きにより、人間の姿を手に入れたアリエルが訪れる王子エリックの住む城で、シェフのルイがアリエルのお目付け役であるカニのセバスチャンを料理しようとするシーンで歌う曲。しかし、実写版ではカットされてしまった。
マーシャル監督がIndieWireに語ったところによると、その理由はあまりにアニメ的で実写には向かないと判断されたから。「土曜の朝にやっているカートゥーンのように感じてしまったんです。アニメーションだからうまくいくのであって、別のジャンルではうまくいかない。くだらなく見えてしまうでしょう」(同インタビューより)
さらに、ストーリーから同シーンが浮いてしまうことも危惧したという。「もし、そのシーンを撮影していたとしても、うまくいかず、カットしていたでしょう。なぜならストーリーとは関係がないから。楽しい歌ですが、ただ実写版には合わなかった。それが本当の理由です」とマーシャル監督は明かしている。(編集部・中山雄一朗)