実写版『バービー』ベトナムで上映禁止
マーゴット・ロビーが主演を務める実写映画『バービー』が、ベトナムで上映禁止となった。Varietyほか各メディアが報じた。同作は、7月21日からベトナム国内で上映されるはずだった。
同サイトによると、上映禁止の理由は、劇中に登場する地図に「九段線」(中国が南シナ海での領有権を主張するため、独自に設定した境界線)が描写されているため。オランダ・ハーグの仲裁裁判所は2016年、「九段線」には国際法上の根拠がないとして、中国の主権を認めない判断を下していた。この件について、本国のワーナー・ブラザースはコメントしていない。
ベトナムでは、過去にも同様に上映禁止となった映画やドラマが複数ある。直近では、トム・ホランド主演の実写版『アンチャーテッド』(2022)が、劇中に「九段線」を描いた地図を含むとして国内上映が禁止となっていた。(編集部・倉本拓弥)