『インディ・ジョーンズ』新作のハリソン・フォードの若返り、100人以上が3年を費やし実現
シリーズ第5弾『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(公開中)は、デジタル技術によって若返ったハリソン・フォード演じるインディ・ジョーンズの冒険で幕を開ける。現在80歳のハリソンを37歳に見せるため、VFX制作会社インダストリアル・ライト&マジックの100人以上のアーティストが3年という時間を費やしたとVarietyが伝えた。
3年という歳月には、もともと存在した若返りデジタル技術を強化・発展させ、最先端の顔交換技術(ILM Face Swap)を生み出すことも含まれていた。この技術は、完全なコンピューター生成の3D頭部と、実際の撮影現場から抽出された要素をブレンドし、機械学習によって取り出された過去の『インディ・ジョーンズ』シリーズからの参考素材も使用できるというもの。3Dの参考素材として、ハリソンは別途、インディのさまざまな表情を全方位から収録。そして、アーティストたちが1ショットずつハリソンを若返らせていったのだという。
“ハリソンの若返り”には気の遠くなるような時間と労力がかかったわけだが、プロデューサーのキャスリーン・ケネディはかつてEmpireに「テクノロジーのことが話題になるだろうけど、観客がただそのシーンを観て『なんてこった。スタジオは昔の映像を見つけたんだな。これは40年前に撮影されたものだ』と思ってくれたらうれしい」と語っていた。(編集部・市川遥)