『DUNE』『アクアマン』続編、米ストライキで公開延期の可能性
全米脚本家組合(WGA)と全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)のダブル・ストライキによって、大作映画の公開が延期される可能性が出てきた。米ワーナー・ブラザースが、映画『DUNE/デューン 砂の惑星』の続編『デューン 砂の惑星PART2』(11月3日)の全米公開延期を検討していると、Varietyが独占で報じた。
米俳優組合は、現地時間14日よりストライキに突入している。組合の俳優たちは現在、映画・ドラマなどの撮影には参加できず、インタビュー取材、プレミア出席、SNS投稿、コミコンなどのファンイベントへの登壇など、いかなる宣伝活動も禁止されている。
同サイトの情報筋によると、米ワーナーは『PART2』を2024年に延期することを真剣に検討しているという。一方で、ワーナーと共同製作する米レジェンダリーは、公開延期に関してまだワーナーに接触していないとの情報も。この件に関して、ワーナーはコメントしていない。
『DUNE/デューン 砂の惑星』(2020)から続く『PART2』は、主演のティモシー・シャラメを筆頭に、ゼンデイヤ、レベッカ・ファーガソン、ジョシュ・ブローリン、オースティン・バトラー、フローレンス・ピュー、レア・セドゥら主役級の俳優たちが名を連ねる。前作は全世界興収4億ドルを稼いでおり、俳優陣によるプロモーションができないまま公開となれば、大作映画でも興行面での苦戦は避けられない。
また、米ワーナーは秋までのスト終結は難しいと見込んでおり、DC映画『アクアマン』の続編『アクアマン・アンド・ザ・ロスト・キングダム(原題) / Aquaman and the Lost Kingdom』(12月20日全米公開)の延期も検討しているという。同作が延期となれば、ディズニー/マーベル・スタジオ製作の『マーベルズ』(11月10日全米公開)やソニー配給の『ナポレオン』(11月22日全米公開)といった注目大作にも影響が出る可能性もある。(編集部・倉本拓弥)