塩野瑛久、「光る君へ」一条天皇役で大河ドラマ初出演 新キャスト8名発表
吉高由里子が主演を務める2024年放送の大河ドラマ「光る君へ」の新キャスト8名が25日に発表され、劇団EXILEの塩野瑛久が一条天皇役で大河ドラマ初出演を果たすことが明らかになった。塩野はオーディションで役を射止め「過去何度もオーディションというものを受けてきましたが満足いく結果が得られたことは少なく、自分の実力不足に幾度も落胆してきました。大河ドラマという様々な年代の方に愛される作品に携わることができ、やっと俳優として祖父や祖母に顔向けできる。そう思っております」とコメントを寄せている。
平安時代に世界最古の女性文学といわれる「源氏物語」を生みだした紫式部(まひろ/吉高)を主人公にした本作。脚本を2006年放送の大河ドラマ「功名が辻」などの大石静が担当する。塩野が演じるのは、66代・一条天皇。藤原道長(柄本佑)の甥で、幼くして即位した。入内した道隆(井浦新)の長女・定子(高畑充希)を寵愛するが、のちに道長の長女・彰子(見上愛)も入内し、世継ぎをめぐる政争に巻き込まれる。理性の勝った性格の一方、文学が好きで、紫式部の源氏物語に強い興味を抱く。
特撮ドラマ「獣電戦隊キョウリュウジャー」のキョウリュウグリーン/立風館ソウジ役やドラマ「来世ではちゃんとします」シリーズ、映画『HiGH&LOW THE WORST X(クロス)』などで知られる塩野。一条天皇を演じるにあたって「『紫式部』や『清少納言』そして『安倍晴明』。誰もが知る人物たちが活躍した時代を築いた帝の一人でありながら、人間臭さが見え隠れする魅力的な人物なのだと思わされました。真面目で思慮深く、それでいて愛情深い。そんな一条天皇を演じられることが本当に、本当にうれしいです。定子への想いや彰子との関係性の一つ一つを取りこぼさぬよう大切に生きたいと思います」と意気込みを語る。
ほか新たに発表されたキャストは、毎熊克哉、凰稀かなめ、矢部太郎、本多力、信川清順、上地雄輔、財前直見。毎熊は町辻で風刺劇を披露する散楽の一員・直秀(なおひで)に、凰稀は道長の妻・倫子(黒木華)に仕える歌人・赤染衛門(あかぞめえもん)に、矢部はまひろの従者・乙丸(おとまる)に、本多は道長の従者・百舌彦(もずひこ)に、信川はまひろの弟・惟規(高杉真宙)の乳母・いとに、上地は道長の異母兄・道綱(みちつな)に、財前は道綱の母・寧子(やすこ)にふんする。また、時代考証を倉本一宏が務めることも発表された。
キャストではこれまで柄本佑、岸谷五朗、国仲涼子、高杉真宙、段田安則、三石琴乃、井浦新、玉置玲央、吉田羊、板谷由夏、ファーストサマーウイカ、ユースケ・サンタマリア、佐々木蔵之介、黒木華、瀧内公美、秋山竜次、町田啓太、金田哲、渡辺大知、本田大輔、益岡徹、石野真子、橋爪淳、高畑充希、見上愛、三浦翔平、坂東巳之助、本郷奏多らの出演が発表されている。
塩野のコメント全文は下記の通り。(編集部・石井百合子)
1:演じる人物の印象と意気込み
『紫式部』や『清少納言』そして『安倍晴明』。誰もが知る人物たちが活躍した時代を築いた帝の一人でありながら、人間臭さが見え隠れする魅力的な人物なのだと思わされました。真面目で思慮深く、それでいて愛情深い。そんな一条天皇を演じられることが本当に、本当にうれしいです。定子への想いや彰子との関係性の一つ一つを取りこぼさぬよう大切に生きたいと思います。
2:大河ドラマ出演歴・思い出など
今回オーディションを受けさせていただきました。過去何度もオーディションというものを受けてきましたが満足いく結果が得られたことは少なく、自分の実力不足に幾度も落胆してきました。大河ドラマという様々な年代の方に愛される作品に携わることができ、やっと俳
優として祖父や祖母に顔向けできる。そう思っております。自分で言うものではないと思いますが、知名度的にも抜擢いただいたと言わざるを得ません。誠意をもって向き合い、地に足つけて挑みたいと思います。
3:およそ 1,000 年前の華やかな京都を舞台に演じる楽しみ
平安時代の衣装を着るのは初めてです。遊びや教養こそが評価の対象となった時代。色々な文化に触れることが出来そうでとても楽しみです。"一条天皇は笛の名手"という文献も見つけたので、その設定が出てくるのかも楽しみの一つです。
4:古都京都の印象や思い出
京都は観光で何度か訪れました。人力車のお兄さんにいろいろ説明してもらいながら町を見たこともあります。ご飯もおいしく、とても好きな場所です。