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「仮面ライダーギーツ」簡秀吉&青島心、“姉弟”で乗り越えた1年 大号泣したOP映像回収シーンの撮影【最終話インタビュー】

「仮面ライダーギーツ」最終話スペシャル対談 簡秀吉&青島心が語るOP回収シーン裏側、実際ツムリは変身したかった? » 動画の詳細

 2022年9月からスタートした特撮ドラマ「仮面ライダーギーツ」(テレビ朝日系)が、27日放送の第49話「黎明I:ここからがハイライトだ!」で完結した。主人公・浮世英寿/仮面ライダーギーツを1年間演じ切った簡秀吉と、ゲームナビゲーターとして、そして英寿の“姉”としてデザイアグランプリを見守ったツムリ役の青島心がインタビューに応じ、最終話を含む終盤の展開や、役者として成長した1年間を振り返った。(以下、最終話までのネタバレを含みます)(取材・文:編集部・倉本拓弥)

【動画】簡秀吉&青島心、「ギーツ」最終話までを語り尽くす!スペシャル対談

「自分も変身したい」と思った時期

Q:「仮面ライダーギーツ」テレビシリーズ全49話を完走した現在の心境は?

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簡秀吉(以下、簡):寂しい気持ちもありますが、この1年間で多くのことを学ばせていただきました。同世代の共演者たちとも、お互いにいい刺激を与え合う仲になれましたし、「仮面ライダーギーツ」の主演を務めて、人としてもレベルアップができたと思います。「1年ってこんなにあっという間なんだ」と人生で初めて思うくらい、濃い毎日を過ごすことができました。

青島心(以下、青島):私もあっという間の1年でした。Vシネクストなどでまた会えるだろうって思っていたのですが、本編の撮影が終わり、想像以上に現場に行かなくなってしまって……。テレビシリーズがそれくらい大切な時間だったと今実感しています。

Q:(青島さんへ)放送スタート時期に実施したシネマトゥデイのインタビューでは、ツムリとして変身願望は「今のところない」とお話しされていました。その後、本編には多数の女性ライダーが登場しましたが、最終話まで変身したい気持ちは芽生えなかったのでしょうか?

青島:間近で変身シーンを何度も見てきたので、カッコよく見えて「自分も変身したいな」と思う期間もありました。しかし、それはエゴだなと思ったんです。結果的に、ツムリは変身しないという物語を作っていただいたので、それが本望だと思っています。

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簡:変身したくなかった理由って?

青島:祢音ちゃん(鞍馬祢音/仮面ライダーナーゴ:星乃夢奈)がいたから、みんなを輝かせてほしいと思ったんです。変身には理由が必要だし、そういう理由を考えるよりかは、変身しているみんなに焦点を当ててほしいという思いがありました。もちろん、物語の展開上「変身してください」と言われたら、喜んで変身していたと思います。

辛すぎて大号泣…全49話で最も大事なシーン

画像は「仮面ライダーギーツ」最終話より - (c) 2022 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

Q:第48話「創世X:ツムリの鎮魂歌」では、ツムリが英寿に銃口を向けるシーンが登場しました。オープニングの演出が回収されましたが、もともとあのシーンが後の伏線になるとは知っていたのでしょうか?

青島:デザイアグランプリでは誰が脱落するかわからないので、「放送からは脱落しないであろう英寿とツムリを(オープニングで)増やした」というお話は聞いていました。

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簡:48話の台本をいただいた時、「ここであの演出を回収するのか」と驚きました。英寿としては、最後は他の仮面ライダーにやられるより、ずっと信頼し合ってきたツムリに……という心情もあったと思います。「覚悟はできてるよ」というセリフもあったように、英寿は先の先まで読んでいるので、多少なりとも予想できていたかもしれない。それが僕自身の解釈です。

青島:ツムリちゃんにとって、全49話で最も大事なシーンだと思ったので、本当に気合いを入れなきゃなと思っていました。中身は黒ツムリの状態なので、1ミリでもツムリちゃんの気持ちが入ったらダメだと思って臨んだのですが、辛すぎて現場に入った瞬間に涙が出てしまって……。段取りの時から大号泣でした。でも、それはツムリちゃんの心情が入っているということなので、本番前にどうにかしてその気持ちを抜かないと一番の見せ場を作れないと思い、皆さんに助けていただきながら撮影したシーンでした。

Q:英寿は最後まで、ツムリを「姉さん」と呼んでいました。48話では浮世家に帰ったツムリが「姉さんじゃありません。……でも、もう他人の気がしませんね」と話すシーンも印象的です。英寿とツムリの関係性について、お二人はどのように捉えていますか?

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簡:英寿が願いを叶えてツムリを“姉さん”にしたのは、当時は母(ミツメ)を捜している途中で、どうにかして運営を味方につけようという気持ちだったからだと思います。最後までツムリが英寿の“姉さん”だったとは、予想していませんでした。いつか脱落して、英寿の記憶が全部なくなってしまうのではないかと思っていたので、ラストまで姉弟という関係でいることができて、本当によかったです。

青島:ツムリちゃんとしても、英寿が私をお姉さんにした本当の狙いが、運営のことを探りたかったからというのは、多分知っている状態だったと思います。そこから、段々と本当の家族のようになっていく変化が嬉しかったですし、お互いが信頼し合っていく描写も多かったので、こんなにも壮大な設定にしてくださり、ありがとうございますという気持ちです。

「ギーツ」から「ガッチャード」へ…後輩との初共演

Q:(青島さんへ)最終話の冒頭では、英寿に寄り添うツムリが涙するシーンもありました。1年を通して描かれた英寿とツムリの関係性の集大成となるシーン、どのように臨みましたか?

青島:48話で英寿にマグナムシューター40Xを向けた流れでのお芝居だったので、正直撮影した日の記憶がないくらい、ただただ辛かったことが印象的です。ですが、撮影が終わった後、プロデューサーさんから「今日はあなた達に言うことは何もありません。完璧でした」と言われたことは覚えています。水の量もかなり多く、6時間くらい濡れた状態でお芝居をする必要があり、なんとか二人で乗り越えました。

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簡:その後、黒ツムリの撮影もあったんですよね……。本当にお疲れ様でした。

青島:あのシーンの撮影では、(簡も)身体が冷え切っていて、先に帰るだろうと思っていたんです。でも「姉さんが頑張っているから、帰れないですよ!」と最後まで残って、撮影を見守ってくれていたんです。とても感動しました。

簡:当たり前です! 姉さんが頑張っていて、自分だけ「寒い」って先に帰るわけにはいかないですから!

Q:(簡さんへ)最終話のラストでは、英寿が次回作「仮面ライダーガッチャード」(9月3日午前9時スタート)の主人公・一ノ瀬宝太郎を見送るシーンがありました。「ガッチャード」主演の本島純政さんとの初共演はいかがでしたか?

簡:すごく元気で、人の懐に入るのが本当に上手な方だという印象が強くて、すぐ打ち解けて楽しい撮影でした。その前のシーンの撮影には佐藤瑠雅くん(桜井景和/仮面ライダータイクーン役)もいて、三人で話したりもしました。長い歴史がある仮面ライダーシリーズで、これから1年間「仮面ライダーガッチャード」として最後まで走り抜いてほしいと思います。彼ならきっと大丈夫。本当にパワフルな人なので、皆さんも温かい目で応援してあげてください。

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いつの日か、また特撮作品で

別作品での再共演もあるかも?

Q:今後、簡さんと青島さんが別作品で共演する機会があったとしたら、どんな役柄に挑戦してみたいですか?

青島:二人でも、たまに「次の作品で一緒になったらどうする?」ってお話しするんですけど、どういう作品がいいんですかね……?

簡:(青島が)IT企業の跡取り娘で、僕は成り上がっていくIT企業の社員とか。めちゃくちゃ嫌な人で「絶対追い越してやる!」みたいな、バチバチした感じがいいです!

青島:確かに「ギーツ」本編では互いに支え合っている関係だったので、今度はバチバチでやってみたい。ライバル関係には私も興味があります。

Q:再び「仮面ライダー」シリーズに帰ってくる日があるとしたら、役者としてどんな姿を披露したいですか?

簡:『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』(2018)の佐藤健さん(野上良太郎/仮面ライダー電王役)が本当にビックリだったので、佐藤さんのように皆さんから応援される役者になって、僕の原点でもある特撮作品に帰ってこられたら、最高かなと思います。今よりもっと頑張って、いつの日かまた特撮作品で素晴らしいものをお届けできるように、これからも精進していきたいと思います。

青島:「おかえり」と言われる人。ファンの方に覚えていてもらえる存在でありたいです。そのためには、スタッフさんの目の届く位置までこれからも頑張らないといけません。また、もし戻ってきたとしても、周りに叱ってもらえる役者でありたい。距離感は今のまま保っていたい。悪いところも、その時その時で指摘していただける人になりたいです。

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