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松下洸平、「silent」脚本家の10月期木曜劇場で二人目の主演 男女の友情はないと考える会社員に

松下洸平
松下洸平

 大ヒットドラマ「silent」(2022)でプロデュースを務めた村瀬健と脚本家・生方美久が再びタッグを組むフジテレビ系10月期木曜劇場「いちばんすきな花」(毎週木曜22時~22時54分)で、多部未華子に続いて松下洸平が4人の主人公の一人を演じることが30日、明らかになった。“男女の間に友情は成立するのか?”をテーマにした4人の男女のストーリーで、松下は長年付き合っていた恋人を彼女の男友達に奪われてしまう出版社勤務の会社員を演じる。松下にとって本作は地上波連ドラ初主演となる。

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 違う人生を歩んできた4人の男女が紡ぎ出す友情と恋愛、そしてそこで生まれるそのどちらとも違う感情を、くすっと笑って、ふわっと泣けるテイストで描く本作。松下が演じる春木椿(はるき・つばき)は実家が花屋を営んでいることもあり、“ツバキは花屋にないから椿”という理由で椿と名付けられた。「花は好きだけど、花屋は嫌い」と口にして実家とは距離を置いている。会社では上司や後輩に“いい人”だと思われているが、実際は“人が良いのも仕事ができるのも、めんどくさいことを避けてきた結果でしかない”という思いが。そんな椿には長年付き合っている恋人がおり、いよいよ結婚し、新居での新しい生活をスタートしようとしていたある日、その恋人を彼女の男友達に奪われ「男女の間に友情なんて芽生えるはずがない」と思い知らされる。傷心の椿だったが、その後訪れたある出会いをきっかけに、自分が友達という存在に求めていたものに気付き始める。

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 松下は、そんな椿を演じるにあたって「ポケットのことをポッケと言います。モノをなくさないようにちゃんとしまうけど、どこにしまったかを忘れてしまいます。人と違う自分のことを否定も肯定もせず、迷子になっている人なので、どう演じていこうかまだ考え中です。でもきっと皆さんとお芝居をしたらすぐに見つかるはずだし、楽しんで取り組んでいけたらいいなと思います」と意気込みを語っている。

 松下の起用理由についてプロデュースの村瀬は「“クアトロ主演”という4人が主人公の新しいスタイルを目指すにあたり、キャスティングで最も重視したのは、バランスと組合せの面白さです。“男女の間に友情が成立するかどうか?”について議論している場面を思い浮かべたとき、いちばん面白そうだと思ったのが、多部未華子さんと松下洸平さんの組合せでした。二人がこのテーマでけんけんがくがくしているところを想像しただけで、ずっと見ていたくなるような面白いシーンが生まれる気がしたのです。松下さんもまた、ずっとご一緒したいと思っていた役者さんです。特に、『最愛』の松下さんに強く、強く、引き込まれました。優しさと強さ、柔らかさと硬さ、穏やかさと激しさ、いろいろな“両面”を併せ持ち、そのすべてを見事に、かつ丁寧に表現する繊細な演技力が松下さんのすごさだと思っているのですが、もう一つ、松下さんにしかない武器があると思っています。それは、例えそれがどんなに特殊な物語であっても、見ている人にまるでそれが自分の物語であるかのように感じさせてくれる圧倒的な“共感させ力”です。それが松下さんにはあると思っていて、それこそが松下さんの大きな強さだと思っています」と説明している。

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 2021年8月には音楽アーティストとして二度目のメジャーデビューを果たし、マルチの才能を発揮する松下。現在放送中のドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」(日本テレビ系)では主人公(松岡茉優)の夫を演じ、9月には映画『ミステリと言う勿れ』の公開を控えている。

 松下、村瀬Pのコメント全文は下記の通り。(編集部・石井百合子)

松下洸平(春木椿役)

◆出演が決まったときの感想を教えてください。
 「“こんなドラマを作りたい”とお話を伺い、企画書を拝見して、自分にできることは何だろうと静かに考えました。ご一緒したいと思っていた方々とお仕事が出来ると思うとワクワクしますし、新しい出会いと熱い情熱に囲まれた現場でどんなことが起きるのか想像して、ニヤニヤしてしまいます。そして生方さんの繊細で力強い言葉たちに共感と笑みがあふれました。本を読みながら“わかる。あるある”とうなずき、その中で自分らしく生きようともがく4人の不器用な今がとても愛おしくて、少し切なくて。恋愛ドラマのようだけど、それだけではないし、複雑な話に見せかけて、とてもシンプルなことで笑い合うし、なんとも可愛らしい登場人物たちがいました」

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◆椿を演じる上で心がけたいこと、意気込みをお願いします。
 「ポケットのことをポッケと言います。モノをなくさないようにちゃんとしまうけど、どこにしまったかを忘れてしまいます。人と違う自分のことを否定も肯定もせず、迷子になっている人なので、どう演じていこうかまだ考え中です。でもきっと皆さんとお芝居をしたらすぐに見つかるはずだし、楽しんで取り組んでいけたらいいなと思います」

◆視聴者の皆さんへメッセージ
 「いいことも悪いことも、隠さずに描くドラマだからこそ、共感できる数も多いと思います!どこにでもいる4人なので、そっと見守るように、時に自分ごとのように、秋の夜長、ほほ笑みながら見ていただけるとうれしいです」

◆プロデュース 村瀬健(フジテレビ ドラマ・映画制作部)
 「“クアトロ主演”という4人が主人公の新しいスタイルを目指すにあたり、キャスティングで最も重視したのは、バランスと組合せの面白さです。“男女の間に友情が成立するかどうか?”について議論している場面を思い浮かべたとき、いちばん面白そうだと思ったのが、多部未華子さんと松下洸平さんの組合せでした。二人がこのテーマでけんけんがくがくしているところを想像しただけで、ずっと見ていたくなるような面白いシーンが生まれる気がしたのです。松下さんもまた、ずっとご一緒したいと思っていた役者さんです。特に、『最愛』の松下さんに強く、強く、引き込まれました。優しさと強さ、柔らかさと硬さ、穏やかさと激しさ、いろいろな“両面”を併せ持ち、そのすべてを見事に、かつ丁寧に表現する繊細な演技力が松下さんのすごさだと思っているのですが、もう一つ、松下さんにしかない武器があると思っています。それは、例えそれがどんなに特殊な物語であっても、見ている人にまるでそれが自分の物語であるかのように感じさせてくれる圧倒的な“共感させ力”です。それが松下さんにはあると思っていて、それこそが松下さんの大きな強さだと思っています。春木椿という男は、人から見たら奇行と思えるような突飛な行動もするけど、本人は至って真面目で真剣で、しかもその上で無自覚に可愛い、という両面どころか何面も何面も持っている不思議な魅力にあふれた人です。松下さんが演じてくださることで、きっと、僕自身が想像している面だけでなく、もっともっといろいろな角度からの“共感”を得られる、圧倒的に魅力的な主人公にしてくれると思っています。まだお伝えできない残りの二人も含めて、ずっと見ていたくなるような不思議にすてきな4人組が生まれるのを、僕自身が誰よりも心待ちにしています。皆さんも楽しみにしていていただけたら、うれしいです」

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