「VIVANT」乃木がノコルに告げた漢文の意味とは 囁かれるノゴーン・ベキ生存説
17日に放送されたTBSの日曜劇場「VIVANT」最終話で、主人公・乃木憂助(堺雅人)が、テロ組織「テント」のNo.2ノコル(二宮和也)に告げた漢文が、SNS上で話題となっている。(以下、最終話のネタバレを含みます)
【画像】空を見上げるノコル…「VIVANT」最終話場面カット
「VIVANT」では、セリフの一部として漢文が度々登場していた。第7話では乃木が公安の野崎守(阿部寛)に対して「あなたは鶏群(けいぐん)の一鶴(いっかく) 眼光紙背(がんこうしはい)に徹す」という漢文を伝えた。“鶏群の一鶴”は「際立って優れた人」、“眼光紙背に徹す”は「背後にある深い意味を読み取る」ということを意味する。最終話では、野崎がこの漢文が乃木からのサインであったことに気がついた。
プロデューサーの飯田和孝は最終話直前、新たな漢文の登場を予告しており、「その言葉の意味と、ドラマ全話を見ていただければ、必ず1つの結末に辿り着くことができると思います」とコメントしていた。その言葉通り、最終話の終盤で「皇天親無く惟徳を是輔く(こうてんしんなく、ただとくをこれたすく)」という漢文が登場。内閣官房副長官・上原史郎(橋爪功)への復讐を実行しようとした実父ノゴーン・ベキ(役所広司)を撃った乃木が、もう一人の“息子”であるノコルに電話で伝えた言葉だ。
中国の古典文学「書経」に出てくるこの漢文の意味は、「天は公平で、特定の人をひいきすることはなく、徳行のある者を助けること」。乃木はノコルにこの言葉を告げた直後、「花を手向けるのはまだ先にするよ」と告げて電話を切った。
最終話後、SNS上では「ノゴーン・ベキは実は生きている」という考察が浮上している。確かに乃木は、ベキとテントの幹部・ピヨ(吉原光夫)とバトラカ(林泰文)を撃ったが、第7話では別班メンバーを“即死”と見せかけ、急所を外して銃撃している。漢文の意味を受け、「乃木はベキを生かしているはず」「続編が決まれば、再び登場しそう」といった声も上がっており、放送終了後も考察合戦が繰り広げられている。(編集部・倉本拓弥)