小雪「ブギウギ」で朝ドラ初出演 やり手女社長役、ヒロインの大きな壁に
女優の小雪が、10月2日スタートのNHK連続テレビ小説「ブギウギ」(月~土、総合・午前8時~ほか)に出演することが26日、同局より発表された。朝ドラ出演は本作が初となる。あわせて、お笑いコンビ・メッセンジャーの黒田有の出演も明らかになった。
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趣里がヒロインを務める「ブギウギ」は、戦後の大スター・笠置シヅ子さんをモデルにした連続テレビ小説の第109作。銭湯の看板娘から“ブギの女王”と呼ばれる大物歌手になっていく花田鈴子の波乱に満ちた半生を描く。
今回発表されたのは、福来スズ子/花田鈴子の最愛の人・村山愛助(水上恒司)の実家であり、日本有数の興行会社「村山興業」の人々。小雪は村山興業の社長で愛助の母親・村山トミ役。女手一つで日本を代表する興行会社へ成長させた関西の女傑である。また、黒田が演じるのは東京支社長・坂口。トミから、愛助の東京での生活を面倒見るように言われている。叩き上げの強面だが、実は情にもろい。
トミについて、小雪は「スズ子にとっては大きな壁となる存在ですが、トミの抱擁力やポジティブなエネルギー、母としての深い愛も表現できればと思っています」とコメント。「初の朝ドラ、そして大阪局での撮影ということで、とても緊張していましたが、演者の皆様スタッフの皆様に支えられ、温かな雰囲気で撮影に臨めています。『ブギウギ』の世界観を視聴者の皆様と共に堪能していきたいと思います」と意気込む。
同じく朝ドラ初出演の黒田は、「おかんが必ず観ていたのが朝ドラでした。今回お話を頂きまして嬉しい反面物凄いプレッシャーを感じました。台本が覚えられるだろうかとかの不安もありましたが、何より他の出演者が豪華すぎます」と驚くと、「私の役どころは、ヒロインとその恋人愛助さんを別れさせようとする役ですがその悪人に徹せられるか……。(脚本の足立紳さんに“当て書きしたので大丈夫です”とかなり失礼な事を言われました……)」と告白。「久し振りのドラマ撮影と皆さんに迷惑をかけないかと気持ちが落ち着きません。そして、布団に入ると枕元におかんが立って俺に説教してきそうで夜もおちおち寝られないのです」と心境を明かした。
制作統括の福岡利武は、二人の起用について「社長であり、愛助の母であるトミは小雪さん。スズ子と愛助の大きな壁となる存在として、説得力ある方に演じてもらいたいと思いオファーしました。そして、期待以上に、二人の壁として立ちはだかると同時に、その根底には母の愛情があるというキャラクターをとても繊細に演じていただいています。東京支社長の坂口は黒田有さん。現場叩き上げのなんとも言えない泥臭い佇まいを表現してくれています。エンタメの業界ど真ん中にいる大阪の男の味です」と説明している。(編集部・倉本拓弥)