小松菜奈&松田龍平『わたくしどもは。』2024年公開決定!第36回東京国際映画祭コンペに選出も
小松菜奈と松田龍平がダブル主演する映画『わたくしどもは。』が、10月23日から開催される第36回東京国際映画祭のコンペティション部門へ選出され、あわせて2024年の劇場公開が発表された。
本作は、ベネチア国際映画祭が新鋭監督を支援するプロジェクト、Biennale College Cinema 2018-2019 において、インターナショナル部門9作品のうち日本から唯一選ばれた企画。佐渡島の金山跡地を舞台に、過去の記憶がない女・ミドリ(小松)と、名前と過去の記憶がない警備員の男(松田)が出会い、互いに惹かれていくさまが描かれる。本作が長編二作目となる富名哲也監督がメガホンを取った。
富名監督は、本作について「叶わぬ恋をした悲運の男女のその後を描いています。二人は“彷徨える魂”として、生きているのか死んでいるのかわからないままこの世を漂い続けているのです」と説明。また、主演の二人については「現実離れした物語の難しい人物像を、主演の二人である小松菜奈さんと松田龍平さんが圧倒的な存在感でこの映画に説得性をもたらしてくれました。おふたり無くしては作品は完成し得ませんでした」と絶賛している。
公開された特報では、緑が生い茂る中にあるお寺で、お揃いの黒いコートに身を包んで佇む二人の姿が映し出され、ミドリの「生まれ変わったら、今度こそ一緒になろうね」という言葉に、男が無言でうなずく様子が描かれる。続いて、バイクでどこかへと向かう2人の様子へとシーンが切り替わり、「Who Were We?」の文字、そして『わたくしどもは。』というタイトルで締めくくられている。静かでシンプルな映像だけに小松と松田の圧倒的な存在感が際立つ映像になっている。
また、ティザーポスターも、緑豊かな木々をバックに、黒に身を包んだ2人が向き合う様子とタイトルで構成されたシンプルなものに。場面写真でも、森の中を散歩する2人の様子が写し出されており、“ミドリ”が印象的な写真の数々となっている。(高橋理久)