「ウルトラセブン」55周年の集大成!下北沢&祖師谷がセブンとコラボ
2日、特撮ドラマ「ウルトラセブン」(1967~1968)55周年プロジェクトの集大成として、下北沢エリアの6商店街と、円谷プロ創業の地・祖師ヶ谷地域(ウルトラマン商店街)との共同で企画された「シモキタソシガヤ ウルトラタウンフェス」の概要が、下北沢の複合施設「ミカン下北」で行われたキックオフ発表会で明らかになった。
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「シモキタソシガヤ ウルトラタウンフェス」では、「対話」と「多様性」をキーワードに、グルメ・ファッション・アート・街歩きなど幅広い企画を展開。期間中は、多様性の街・下北沢を“怪獣・宇宙人の街”、ウルトラマンの聖地・祖師谷を“ウルトラヒーローが見守る街”として多種多様なイベントが行われる。
1日より「発見!怪獣・星人の潜む街 下北沢謎解き大散策」(※謎解きブックがなくなり次第終了)と題したイベントが実施中。謎解きブックを頼りに、下北沢の6商店街を散策しながら、街の中に潜む怪獣や星人を捜索する。謎解きをクリアすると、「ウルトラセブン&シモキタ」のオリジナルノベルティが入手できる。
また、若手アーティストが描くウルトラセブンの怪獣&星人を探し出す「ウルトラセブン55thストリートアート」(11月30日まで)や、バンタンデザイン研究所の学生が多様性・共生をテーマにデザインした「ウルトラセブン商店街フラッグアート」(10月上旬予定)、ハロウィンに合わせて「しもきたキッズハロウィン2023」(10月29日)なども実施予定。さらに、アパレルブランド「WEGO」が「ウルトラセブン」のオープニングをオマージュしたニットや名場面をプリントしたTシャツなどを発売する。
「ミカン下北」とのタイアップでは、グルメ・ファッション・ホビーを楽しめる特別企画を実施。施設内にある10の飲食店では、多様性を通じて食の多様性を応援するミツカンの商品をレシピに使用した「ウルトラセブン」のコラボメニューを期間限定で販売(10月中旬予定)するほか、「TSUTAYA BOOKSTORE 下北沢」ではオリジナル商品を取り扱うポップアップストア(10月31日まで)も展開される。
時期を同じくして、祖師谷でも「ストリートアート」「カタカナ穴埋めウルトラセブン街探検クイズ」(いずれも11月30日まで)、「2023ハロウィン仮装パーティ」(10月28日)、日本大学商学部砧祭での「祖師谷大蔵の歴史とウルトラセブン55th」(10月29日)、砧八丁目公園での「ウルトラセブンモニュメント除幕式」(11月3日)が行われる。
発表会に出席した長沼洋一郎氏(しもきた商店街振興組合理事長)は「円谷さんと、祖師谷さんの長年にわたる連携というところに、下北沢もお声がけいただいて、ありがたく思っています。最初にお話をいただいた時は正直、下北沢とウルトラセブンと、どういうつながりがあるのかなと思いました。ただウルトラセブンの多様性というテーマを伺ううちに、これは下北沢と同じかなとだんだんと思うようになりました。下北沢とウルトラセブンのコンテンツがどう融合するのか、楽しみにしていただければ」と期待を寄せる。
ウルトラマン商店街祖師谷みなみ商店振興組合の理事長を務める黒田康裕氏は、「ウルトラマン商店街は2005年、円谷プロさん全面協力のもと誕生しました。それ以降、ウルトラマンの世界観を商店街の環境整備に積極的に取り入れて今日に至っております。くしくも、今年は55周年ということで、ウルトラセブンのシンボル像の設立をすることになりました。11月3日に除幕式を予定しています。この地で特撮の神様・円谷英二が撮影をしていました。若きクリエーターの魂の礎が詰まった聖地です。砧、祖師谷としては、特撮の聖地としての復活を願って建てられるものであります」とその思いを語るひと幕もあった。(取材・文:壬生智裕)