坂本真綾、悪役での映画『プリキュア』オファーに納得も…意外な展開に驚き
声優の坂本真綾が30日、新宿バルト9で行われた『映画プリキュアオールスターズF(エフ)』大ヒット記念舞台あいさつに関根明良、種崎敦美(崎はたつさきが正式表記)と共に登壇し、「悪役です」とオファーを受けたときの心境を明かした。(一部ネタバレあり)
プリキュア声優がファンからの質問でわちゃわちゃトーク!『映画プリキュアオールスターズF(エフ)』スペシャル座談会
本作は、2004年「ふたりはプリキュア」からスタートしたテレビアニメ「プリキュア」シリーズ20周年突入を記念し、歴代全プリキュアが登場する劇場版最新作。シリーズを越えてチームを組んだプリキュアたちの活躍を描く。
9月15日に全国公開されると、オープニング3日間で興行収入4億3,000万円、動員35万人というシリーズ最高のスタートを切った。現在放送中のテレビアニメ「ひろがるスカイ!プリキュア」で主人公キュアスカイ/ソラ・ハレワタールを演じる関根は「テレビアニメの収録のたびに『ひろプリ』チームのメンバーと、すごいねってキャッキャしております」とヒットを喜んでいるという。
劇場版オリジナルキャラクターであるキュアシュプリーム/プリムの声を担当した坂本は「最初にお話を聞いたとき『今作の悪役です』と、かみ砕いて説明されたんです」と明かすと「最近悪役を演じることが多いので『でしょうね』と納得しました」と発言して客席を笑わせる。
しかし、台本を読んでいくと最後のト書きで「プリキュアになっている雰囲気」を感じ取ったという坂本は「わたし、プリキュアになるの? と申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまいました」と率直な胸の内を明かしていた。
監督からも「難しい役だと思います」と言われていたという坂本。収録現場では「性別もはっきり書いていない。途中まで行動を共にしているなど、どれぐらいネタバレを感じさせない方がいいのか、すごく相談しながらやっていました」と自身も難しい役だと思いながらのアフレコだったという。
さらに坂本は「もし最初から『プリキュアになります』とオファーを受けていたら、いやいやちょっと……となっていたかもしれません」と笑うと「ただ悪役と言っても、単純な悪いキャラクターではない大きな役割を担っているんだろう」とやりがいは感じていたという。
この日の客席には、すでに29回も作品を鑑賞したというファンもおり、坂本が「すごいですね」と驚いた顔を見せると、関根も「すごいすごい!」と目を丸くする。自身が演じたプーカのぬいぐるみを持って登場した種崎も「えーー」と驚きを見せていた。(磯部正和)