『ローグ・ワン』監督「人類は転換期にいる」新作SFに込めた今を生きる人々へのメッセージ
映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』『GODZILLA ゴジラ』などを手がけたギャレス・エドワーズ監督の最新作『ザ・クリエイター/創造者』(10月20日全国公開)から、本作に込めた想いをキャストやスタッフ陣が語る特別映像が公開された。
【動画】ギャレス・エドワーズ監督から、今を生きる人々へ…『ザ・クリエイター/創造者』特別映像
『ゴジラ』や『スター・ウォーズ』で描かれたような壮大な世界観と、心震わすヒューマンドラマを得意とするエドワーズ監督が今回挑んだのは、AIと人類の戦争が激化する世界を舞台にしたSFアクション。人類存亡の鍵を握るとされる超進化型AIの少女と、暗殺対象として彼女を狙う元特殊部隊の主人公の壮大な“愛”の物語が描かれる。
特別映像には、超進化型AI少女・アルフィーや渡辺謙ふんするハルンなど、人間そっくりな見た目の模造人間(シミュラント)が登場。「本作の撮影中にもAIは進歩した。人類は転換期にいる」と語るエドワーズ監督は、AIをよりリアルに、人間に近い存在として描くことで、AIと人間は何が違うのか、AIと人間どちらが正しいのか、AIと人間は手を取り合って生きられるのかなど、人々が近い将来直面するかもしれないテーマを投げかける。
「完全にリアルに感じられるAIが存在するとして、それがやっていることを気に入らなかったとしたらどうすべきか? スイッチを切ればいいのか? それともスイッチを切るのは間違った行動なのか? AIがスイッチを切ってほしくないと思ったとしたら?」ともコメントしたエドワーズ監督。主演のジョン・デヴィット・ワシントンは「信念を揺さぶられる映画だ」と表現しており、エドワーズ監督がAIとの付き合い方を考えるべき転換期に、「人間とは何か、命とは何か」というメッセージを込めた本格SFを製作した。アメリカの批評家からは、すでに絶賛の声が上がっており、『ローグ・ワン』に続く傑作SFの誕生に期待が高まる。(編集部・倉本拓弥)