『ソウ10』『ザ・クリエイター』が『パウ・パトロール』に敗れる
全米ボックスオフィス考
先週末(9月29日~10月1日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、アニメーション映画『パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー』が興行収入2,276万4,354ドル(約33億円)を上げ、『ソウ10(原題) / Saw X』や『ザ・クリエイター/創造者』といった話題作を下し首位デビューを果たした。(数字は Box Office Mojo調べ、1ドル145円計算)
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『パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー』は、少年と子犬たちによるチーム「パウ・パトロール」がさまざまな問題に取り組むアニメシリーズの劇場版第2弾。コロナ禍でParamount+でも同時配信された第1弾『パウ・パトロール ザ・ムービー』のオープニング興収1,314万8,340ドル(約19億円)を軽く上回る好成績を残した。
人気ホラーシリーズ第10弾『ソウ10(原題)』は興収1,830万9,301ドル(約27億円)で2位デビュー。『パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー』には敗れたものの、『ソウ』第9弾および第8弾のオープニング興収は超えており上々の出だしといえる。8,000万ドル(約116億円)の製作費をかけたギャレス・エドワーズ監督のSFアクション『ザ・クリエイター/創造者』は、予想を下回る興収1,407万9,512ドル(約20億円)で初登場3位だった。
3週目に公開館を2,221館増やし、計2,837館で上映されたクレイグ・ギレスピー監督の『ダム・マニー(原題) / Dumb Money』は、興収332万5,504ドル(約4億8,000万円)しか上げられず大誤算。ヘッジファンド対アマチュア投資家の闘いを描いた同作はウォールストリートを擁するニューヨークの人々によりアピールするものだと思われており、先週末、ニューヨークが記録的大雨に見舞われて閉館する映画館が出たことも不振の一因とされている。前回2位デビューだったシリーズ第4弾『エクスペンダブルズ ニューブラッド』は、9位へ一気に転落した。(編集部・市川遥)
9月29日~10月1日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(初)『パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー』
2(初)『ソウ10(原題) / Saw X』
3(初)『ザ・クリエイター/創造者』
4(1)『死霊館のシスター 呪いの秘密』
5(初)『ザ・ブラインド(原題) / The Blind』
6(3)『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』
7(8)『ダム・マニー(原題) / Dumb Money』
8(4)『イコライザー THE FINAL』
9(2)『エクスペンダブルズ ニューブラッド』
10(5)『バービー』