多部未華子、男女の友情は「成立しない派」の考え
俳優の多部未華子が10日、都内で行われたフジテレビ系10月期木曜劇場「いちばんすきな花」(10月12日スタート、毎週木曜22時~22時54分※初回20分拡大)の完成披露試写イベントに登壇した。ドラマの内容にちなんだ「男女の間に友情は成立するか」との話題で持論を展開した。
大ヒットドラマ「silent」(2022)でプロデュースを務めた村瀬健と脚本家・生方美久が再びタッグを組む本作は、“男女の間に友情は成立するのか?”をテーマに、年齢も育ってきた環境も異なる潮ゆくえ(多部)、春木椿(松下洸平)、深雪夜々(今田美桜)、佐藤紅葉(神尾楓珠)の友情と恋愛、そしてそのどちらとも違う感情を、時にユーモアを交えつつ繊細なテイストで描く物語。イベントには松下洸平、今田美桜、神尾楓珠も登壇した。
多部は「各々違うキャラクターの中で、ゆくえちゃんはどんな風に映るだろうって。それが未知数すぎて、自分も演じながらこれでいいのだろうかって探り探りで演じています」と撮影を振り返り、「とても楽しく撮影しております」と嬉しそうな表情。ドラマのSNSに投稿された、カラオケシーンで仲野太賀演じる赤田を相手にはしゃぐゆくえのメイキング映像が話題だと言い、松下が「楽屋にいるみたいでした(笑)」と多部のおてんばな一面を紹介。
当の多部は「うそ。おとなしいでしょ、わたし」と恥ずかしそう。神尾が即座に「基本はおとなしいですよね」とフォローするが、松下によれば「(多部の素顔は)0か100という感じです」と多部のキャラにツッコミ。多部によれば同シーンの撮影が初日だったといい、仲野と久しぶりの共演だったことも回顧。「太賀さんとは久しぶりに会ったんです。朝8時くらいから撮影していたから大変ですよ」とテンションの高さの理由を笑顔で説明した。
「男女の間に友情は成立するか」との話題が出ると、多部は「わたしはしないと答えました。でも大親友と呼べる友達も実際いるので、ケースバイケースだと思います。いろんな出会いや人間関係がありますから」と持論を展開。松下は「僕はその質問を受けた時は曖昧な感じで逃げました。同世代の男女だと難しいと思います。でも実家の近くにおばあちゃんが一人で住んでいるんですけど、そのおばあちゃんとはマジで友達です」と話していた。
今田も「実際にいるというのもあって成立すると思います」と肯定派。神尾も「高校生の時とかはしないだろうって思っていたけど、今、大人になるとありえるだろうなって思います」と回答。神尾は「高校生の時はモテたくてモテたくて。あわよくば恋愛っていうのは内心思っていました。好きになってくれたらいいなって」とも振り返ったが、司会者が「実際、神尾さんはモテたんじゃないですか?」と質問すると、神尾はユーモアたっぷりに「そうですね」と表情を変えず回答。松下を「いいな俺も言いたい。今の……」と悔しがらせて多部や今田を笑わせていた。(取材・文:名鹿祥史)