柳葉敏郎「喜びをかみしめる毎日」37年ぶり朝ドラ・ブギウギ出演
趣里が主演を務めるNHK連続テレビ小説「ブギウギ」(総合・月~土、午前8時~ほか)で、ヒロイン・鈴子(趣里、少女時代:澤井梨丘)の父・花田梅吉を演じている柳葉敏郎。37年ぶりとなる朝ドラ出演が決まった時の気持ちや、役柄・共演者について、印象などを明かした。
朝ドラ・109作目の「ブギウギ」は、「東京ブギウギ」などのヒット曲で知られる戦後の大スター、笠置シヅ子をモデルにしたオリジナル作品。小さな銭湯の看板娘から“ブギの女王”と呼ばれるスター歌手となっていくヒロイン・花田鈴子が、多くの困難を乗り越えながら人々に勇気と希望を与えていく姿を描く。
柳葉演じる梅吉は、香川生まれ。大阪の下町・福島で銭湯「はな湯」を営み、個性豊かな常連客たちの社交の場を作っている。映画と芝居とお酒とおいしいものが大好きな道楽者。情にもろい性格で、鈴子の夢を応援する。(清水一)
Q:「ブギウギ」に出演することが決まったときの気持ち
以前出演した朝ドラ「都の風」(1986年度放送)で経験した時とはまた違う緊張感です。37年前とは違う空気を楽しみながら、この年齢になってまた朝ドラに出演させてもらえる喜びをかみしめながら毎日を送っています。
Q:役柄の印象は?
梅吉はとてもピュアで、いいところも悪いところも、ドジなところもそのままで生きている男です。そこにツヤちゃん(水川あさみさん)や鈴子(趣里さん)、はな湯に集まる近所の人たちがつっこんでくれる。みんなが梅吉を楽しんでくれるシーンがいっぱいあります。人に対する素直な気持ちや愛情を、遠慮することなく表現するのが梅吉だと思います。
夫婦関係でいうと、梅吉はツヤちゃんに完全にゾッコンですから、しがみついて生きています(笑)。演じる時はツヤちゃんとのやり取りを中心に置いています。とにかく我々夫婦は鈴子と六郎の土台を作っていこうと、実際の親子のつもりで時間を過ごしました。それは子どもたちにちゃんと伝わったんじゃないかなと思っています。
梅吉の見どころはアホなところですかね(笑)。本当にピュアなやつなんです。かといって何も考えてない男ではないので、そのメリハリを感じてもらえたらうれしいですね。
Q:共演者の印象や、現場の雰囲気は?
共演も何も、「家族」だからね。ご一緒させていただいている皆さんとは芝居の中の関係のままで接しているつもりなので、撮影の合間のコミュニケーションでも「趣里ちゃん」って言ったことはないです。趣里ちゃんも鈴子にちゃんとなってくれているんですよね。ツヤちゃんはずっとツヤちゃん、六郎は六郎です。ツヤちゃんは芝居で何をやっても反応してくれる、本当に頼りがいのある妻です。ツヤちゃんが全部フォローしてくれるという気持ちでずっと過ごしています。
Q:視聴者へのメッセージ
鈴子の屈託のないところも、くじけちゃうところも、立ち上がるところも、全部いいんです。成長して歌をうたう娘の姿にもう毎回感動しています! うれしくなりますし、胸がいっぱいになって、本当に親になった気持ちでいます。梅吉は、鈴子がやることを否定しないで、応援するだけ。でもそれって親として普通のことですよね。視聴者の皆さんにも親からもらった愛情を思い出してもらったり、改めて感じてもらったりできるドラマだと思います。素直な気持ちでこのドラマを楽しんでいただきたいですね。親父としては鈴子の成長を皆さんにも優しく見守っていただけたら、それが何よりのごほうびです。歌手・福来スズ子の人生をしっかりと受け止めながら、満喫して楽しんでください!