製作中止の『ワールド・ウォー Z』続編、「THE LAST OF US」に似てたから実現しなくてよかった…フィンチャー監督告白
製作中止となった映画『ワールド・ウォー Z』(2013)の続編について、メガホンを取る予定だったデヴィッド・フィンチャー監督がUK版「GQ」で語った。
【画像】フィンチャー監督がそっくりだと明かした実写版「THE LAST OF US」
マックス・ブルックスの小説をブラッド・ピット主演で映像化した『ワールド・ウォー Z』は、人間を凶暴化させるウイルスの感染原因を解き明かすため、元国連捜査官が世界各地を飛び回る姿を描いたパニック映画。北米興行収入は2億280万7,711ドル(約304億円)を記録し、ブラッド主演作では最大のヒット作となった。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル150円計算)
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』に引き抜かれたJ・A・バヨナ監督の後任として就任したフィンチャー監督は、過去に3回タッグを組んだブラッドと共に続編を製作し、撮影は2019年夏にアトランタで始まる予定だった。しかし同年2月、製作費に問題があるとして、突如映画の製作中止が報じられた。あれから4年後、フィンチャー監督は続編について「実現しなくてよかった」とバッサリ。その理由として、続編の内容が人気ゲームを実写化した海外ドラマ「THE LAST OF US」に似ていたからと説明している。
「『THE LAST OF US』に内容が少し似ていたんだ。私たちがやろうとしていたことが実現しなくてよかった。『THE LAST OF US』の方が同じ話題をさらに掘り下げることができるから。続編のタイトルシークエンスでは、寄生虫を出す予定だった。『THE LAST OF US』でもまた、似たようなタイトルシークエンスが登場した。冒頭のディック・キャヴェット、デヴィッド・フロスト風のトークショーもよかったよ」
フィンチャー監督の最新作は、マイケル・ファスベンダーふんする暗殺者の姿を描くサイコサスペンススリラー『ザ・キラー』。10月27日より一部劇場で日本公開された後、11月10日にNetflixで独占配信される。(編集部・倉本拓弥)