安倍晴明の学生時代描く実写映画『陰陽師0』GW公開!『アンフェア』佐藤嗣麻子監督・脚本によるオリジナルストーリー
夢枕獏のベストセラー小説「陰陽師」シリーズに登場する、平安時代に実在した呪術師・安倍晴明の学生時代を描く映画『陰陽師0』(ゼロ)がGWに公開されることが明らかになった。晴明に縁のある京都、奈良をはじめ岩手、静岡、千葉など日本全国各地でロケを敢行し、アクションあり、ラブストーリーあり、謎解きありのストーリーが展開する。監督は、『K-20 怪人二十面相・伝』『アンフェア』シリーズの佐藤嗣麻子。キャストは未発表。あわせて特別映像も公開され、五芒星とともに呪術を放とうとする晴明や、陰陽師を志す学生たちが励む学び舎“陰陽寮”や晴明の相棒となる源博雅らの姿が一部見られる。
安倍晴明が陰陽師になる前の時代、いかにして最強の呪術師になったのかを描く本作。原作・夢枕獏の希望により、監督・脚本に佐藤嗣麻子が決定。呪術監修として、「呪術廻戦」に登場する数々のキャラクターや呪術を、実在した呪術の歴史から独自考察した「呪術の日本史」監修の加門七海が参加する。
特別映像では、五芒星とともに呪術を放とうとする晴明から始まり、陰陽師になることを志す学生たちが励む学び舎“陰陽寮”や晴明の相棒となる源博雅らの姿、彼らが挑む強大の呪いの一端が見られる。本映像のナレーションはアニメ「SPY×FAMILY」のヨル・フォージャー役や「ONE PIECE」のヤマト役などで知られる声優・早見沙織が担当している。
夢枕獏の原作は1988年に刊行され、35年たった現在でも定期的に新刊が発売されており、先ごろ18刊が発売されたばかり。シリーズ累計発行部数は600万部を突破している。2001年には同小説を野村萬斎主演・滝田洋二郎監督により実写映画化した『陰陽師』が興行収入30.1億円の大ヒットを記録。2003年には続編『陰陽師II』も公開された(日本映画製作者連盟調べ)。なお、今年11月28日より同小説を初めてアニメ化したシリーズ「陰陽師」が、Netflixで配信される。
原作者・夢枕獏、佐藤嗣麻子監督、呪術監修・加門七海、プロデューサー・濱名一哉のコメント全文は下記の通り。(編集部・石井百合子)
原作:夢枕獏
原作者として、実にありがたい映像化となりました。『陰陽師0』は心の底から、本当に感動した、と言える作品でした。佐藤嗣麻子監督とスタッフの皆さんが心血を注ぐ姿を見て感じていたのは、新しい安倍晴明が誕生するんだなということでした。晴明が晴明たる世界観、“呪”の表現、呪術の演出、すべてが素晴らしくきちんとしていながら、珠玉の青春物語でもあり、晴明と博雅の関係性には本当に落涙してしまいました。ご覧いただければ二人の関係はここから出来上がったのかとわかると思います。陰陽師ファンの皆様も、どれだけ楽しみにしていただいても大丈夫です。ぜひご期待ください。
脚本・監督:佐藤嗣麻子
夢枕獏さんの「陰陽師」が大好きで、発表当初、資料が沢山残っている安倍晴明と違い、あまり資料の無かった源博雅を国立国会図書館に調べに行き、獏さんや漫画を描いていた岡野玲子さんに送っていました。「映像化するなら是非脚本・監督を」という願いが、長い年月を経てやっと叶うことが出来ました。この映画の為に乗馬、装束の着付け、ナチュラルガーデニングなどを習って準備をしてきました。呪術監修に呪術界の第一人者・加門七海さんをお迎えするのも念願でした。ようやく『陰陽師0』として、完成して皆さんにお見せできることをとても光栄に思っています。夢枕獏さんの「陰陽師」の呪と呪術の世界を楽しんで頂けたら幸いです。
呪術監修:加門七海
『陰陽師 0』は安倍晴明の活躍を描いた一級のエンターテイメントですが、呪術とは何か、人の世にどう働きかけるものなのかを描いた作品でもあります。ここまで正面から呪術と向き合った映画は、日本では初めてでしょう。呪術にご興味のある方ほど興奮できるのではないでしょうか。事実、私は興奮しました。綿密に構成された美しい映像には隙が無く、画面の端々に様々な仕掛や記号が施されています。何度でも見返して、佐藤監督が築いた世界の仕掛を解き明かしてみて下さい。
プロデューサー:濱名一哉
日本映画から世界にアピール出来る新たなヒーローを誕生させたい! そんな思いから始まったこの企画『陰陽師 0』を皆様に発表出来る日を迎えられたこと本当に嬉しく思います。今、日本や世界の人々は戦争や貧困そして厳しい自然災害に直面しています。そんな恐怖と不安な時代の闇や災厄を振り祓い希望と勇気の光を放つ男こそ、この物語の主人公・安倍晴明なのです。千年の時を超え蘇る史上最強の呪術師・安倍晴明中心に展開する映画『陰陽師 0』は全く新しいインパクトを観客に与える極上のエンターテイメントになると確信しています。是非スクリーンで目撃して下さい。