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【ネタバレ】「相棒」再登場の陣川刑事、暴走を抑えるも…定番ラストに「安定の陣川」

最後はやっぱり…薫と16年ぶりに再会した陣川刑事(右端)
最後はやっぱり…薫と16年ぶりに再会した陣川刑事(右端) - (c)テレビ朝日・東映

 1日放送の連続ドラマ「相棒 season22」(テレビ朝日系・毎週水曜よる9時~)第3話「スズメバチ」では、かつて特命係に在籍した過去がある捜査二課の刑事・陣川公平(原田龍二)が再登場。またまた事件関係者の女性に惚れ、杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)を困らせるお馴染みの展開が繰り広げられた。薫の虫博士ぶりも存分に発揮され、SNSには「どっちもなつかしいネタ」「これぞ相棒!」と反響が寄せられている。(以下、第3話のネタバレを含みます)

【画像】最後はやっぱり…相変わらずな“初代・第三の男”陣川

 薫が特命部屋で「おっちょこちょいで思い込みが激しい」と“第三の男”を懐かしんでいたところに、ひょっこり姿を現した当の陣川。刑事にあこがれる彼は誤認逮捕を繰り返し、かつて特命係に左遷されていたことがあるのだ。惚れっぽいことでトラブルを呼び込みがちな彼は、またしても何か言いたげだったが、風変わりな事件の一報でうやむやになってしまう。

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 公園の雑木林で発見された男性の遺体は、周囲をスズメバチが飛び交っているために現場検証すらできない状態だった。しかし、犯人を名乗る人物から「男は死んでいない」という電話もあり、事は緊急を要する。右京は危険を顧みず男性に近づき、薫が豊かな虫への知識を発揮してそれを助け、遺体であることを確認。さらに、男の身元を突き止めた。

(c)テレビ朝日・東映

 被害者・加藤(一ノ瀬翔太)の遺留品から、彼が喫茶店で働いていためぐみ(生越千晴)の彼氏だったことを知った特命係は、めぐみの家に赴く。そこには、なぜか陣川の姿が……。洗面所からこっそり凶器らしきナイフを持ち出した陣川は、加藤と別れ話をしていたという怪しさ満点のめぐみをかばう。

 めぐみは喫茶店のレジからお金を盗み、クビになっていた。さらに過去、化学メーカーの研究員・英子(鮎川桃果)に万引きを見つかり、警察に捕まったことがあったエキセントリックな性格だという。加藤の家に盗聴器が仕掛けられており、別れ話からストーカー化しためぐみが全ての犯人だと思われた。

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 ところが、右京は薫が身を守るために虫が擬態する話から、何かに気づいた。さらに、めぐみへの取り調べを妨害し、捜査一課から「元上司なんですから」と陣川を押し付けられる。いつもなら積極的に特命係を巻き込んで、惚れた女性を守ろうとする陣川が、今回は抑え気味なのは疑う理由があるのだろうと問い詰め、陣川からナイフを出させた。めぐみは加藤からDVを受けていたため、このナイフで犯行を行ったのかもしれないと陣川は打ち明ける。

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 しかし右京は、めぐみは擬態をしていると言う。別れ話に報復を企てる危険なタイプの加藤のほうから愛想をつかせようと、めぐみは万引きや窃盗を繰り返していたのだ。ナイフは凶器ではないこともわかった。

 いつ襲われるかわからない危険な存在が間近にいる恐怖は、スズメバチの巣の近くで生きるようなものだと語る薫に、「たいしたもんですよ」と右京。「他者の痛みに対する君の想像力ですよ。おかげで見えてきました」と感心し、2人は犯人のもとに赴く。それは、かつて加藤のDV被害にあい、彼を恐れ続けていた英子だった。右京は、過去警察に被害を訴えたのに無碍にされた英子に、「僕は警察官として謝罪します」と語りかけてから、「行きましょうか」と彼女をうながした。

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 めぐみは無事に復職。陣川は「必ず前にすすめる」とめぐみをはげまし、別れるが、その後、小料理屋「こてまり」でいつものように泥酔。ホントは告白したかったと、「杉さん」「亀さん」と勝手につけたあだ名で2人に絡んでいた。

(c)テレビ朝日・東映

 season3第6話「第三の男」で初登場した陣川は、その後、右京はもちろん、歴代相棒たちそれぞれにも迷惑をかけ続けてきたため、SNSには「今日の陣川くん、若干暴走は抑え気味でしたね」という冷静な意見も。それでもラストの泥酔ぶりには「やっぱり!」「安定の陣川」という声が上がっていた。

 また、薫の虫博士ぶりが存分に発揮されたエピソードだったが、薫が右京よりも虫に詳しいことがはじめて提示されたのは、season4第14話「アゲハ蝶」。今回と同じ岩下悠子脚本だった。薫の言葉に触発されて右京が真相に気づく展開に、「補い合う相棒って感じがよかった」「相棒らしい心地よさ」と胸アツな意見が寄せられた。右京がスズメバチを威嚇して勝ったお茶目なシーンと、薫と伊丹(川原羽豆久)の久々の空中どつきあいも、ひそかな見どころだった。(文・早川あゆみ)

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