MCUラスボス、カーンからドクター・ドゥームに変更か…マーベルが代替プラン検討
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の次なるラスボスが、征服者カーンから別のキャラクターに変更になる可能性が浮上した。マーベル・スタジオが、カーンを演じるジョナサン・メジャースの逮捕・起訴を受け、代替プランを検討しているとVarietyが報じた。
MCUマルチバース・サーガ(フェーズ4~6)におけるラスボスと言われている征服者カーンは、『アントマン&ワスプ:クアントマニア』やドラマシリーズ「ロキ」の物語に大きく関わっており、『アベンジャーズ』シリーズの次回作『アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ(原題) / Avengers: The Kang Dynasty』(2026年5月1日全米公開)ではメインヴィランとして登場する予定。しかし、カーン役のメジャースは、今年3月に知人女性への暴行容疑で逮捕され、今月29日に初公判が行われることに。現在配信中の「ロキ」シーズン2には変わらず出演しているものの、裁判の結果次第ではカーン役の降板も考えられる。
「Crisis at Marvel(マーベルの危機)」と題したVarietyの特集記事では、マーベル・スタジオの幹部が、ラスボスの代替プランを話し合ったと報じられており、候補として、ファンタスティック・フォーの宿敵ドクター・ドゥームが挙げられている。ファンタスティック・フォーは現在、MCUで新作映画(2025年5月2日全米公開)の製作が進行しており、ドクター・ドゥームをアベンジャーズの次なる敵としてつなげることも不自然ではない。
しかしながら、協議者の一人は同サイトに「マーベルはカーンの件でしくじっている」と証言。先日終結した全米脚本家組合のストライキの影響で、脚本のリライトが進められず、「どうやって彼のストーリーを進めるのか道筋が見えない」と一筋縄ではいかないことを明かしている。
なお、マーベル・スタジオの親会社であるディズニーは先日、メジャースが主演する新作映画『マガジン・ドリームズ(原題) / Magazine Dreams』の劇場公開の撤回を発表した。メジャースがアマチュアのボディビルダー役に挑んだサーチライト・ピクチャーズ配給の作品で、12月8日全米公開を予定していた。(編集部・倉本拓弥)