「ブギウギ」草なぎ剛、口癖は「スリーじゃなくてトゥリー」
NHK連続テレビ小説「ブギウギ」(総合・月~土、午前8時~ほか)で、羽鳥善一(はとり・ぜんいち)を演じる草なぎ剛(なぎは弓へんに剪)が、自身が演じたキャラクターや大阪での撮影秘話を明かした。
朝ドラ・109作目の「ブギウギ」は、大ヒット曲「東京ブギウギ」で知られる歌手・笠置シヅ子をモデルにしたオリジナルストーリー。大正から昭和の激動の時代を舞台に、小さな銭湯の看板娘から“ブギの女王”と呼ばれるスター歌手となっていくヒロイン・花田鈴子(趣里)の姿を描く。
朝ドラ初出演となる草なぎは、大阪生まれの作曲家・服部良一さんをモデルにした羽鳥善一役を担当。ジャズを得意とし、「東京ブギウギ」「青い山脈」「別れのブルース」など数多くの名曲を世に生み出す。上京した鈴子の才能に惚れ込み、彼女を鍛え上げて一流の歌手へと成長させる役どころだ。(今井優)
Q1:演じられている羽鳥善一はどういった人物でしょうか?
僕が演じる羽鳥善一は、福来スズ子を見いだしていく役どころです。これからスズ子と善一のタッグが始まります。この二人の関係性を楽しみにご覧いただきたいと思います。羽鳥はいつもニコニコしていて掴みどころのない男ですが、チャーミングでもありとても魅力的なキャラクターです。
羽鳥のセリフで「トゥリー、トゥ、ワン、ゼロ」というカウントが面白いですね。善一は、「スリー」じゃなくて、「トゥリー」なんです。そこが善一らしくて好きなポイントです。口癖すら型にとらわれていません。きっと、善一は型にはまることが好きじゃないんでしょうね。「君の好きなように歌ってごらん」とか、「君の好きなように生きていきなさい」と言うような人なので、自分に対しても「君の好きなように解釈して、君の好きなようにセリフを言ってごらん」と言ってくれている気がします。
役のモデルである服部良一さんについてはあまり意識しすぎずに、新しいものを生み出したいという気持ちで演じています。服部さんのこれまでの功績の力をお借りしながら、さらに自分の中から湧き出ているものを視聴者のみなさんに届けたいと思います。
Q2:ヒロイン・趣里さんと共演しての感想は?
今回、趣里ちゃんと初めてお会いしたのですが、一緒にお芝居をしていてとても楽しいです。そして、本当に趣里ちゃんが福来スズ子にしか見えません。大げさではなく、これは趣里ちゃんにも言っていますが「趣里ちゃんは、この福来スズ子を演じるために生まれてきたんだ」と思っています。もう本当にスズ子という感じがして、何の不安もなくお芝居させていただいています。趣里ちゃんが目の前にいると、本当にスズ子が歌っているんだなとか、スズ子が喜んでいるんだな、悲しんでいるんだなというリアルな感覚が伝わってきます。
Q3:大阪での撮影はいかがですか?
大阪は最高です! コロナの時と違って観光客も戻ってきていて街に活気があり、その雰囲気を感じるだけで幸せな気分になりますね。NHKからは大阪城も見えるし、気分転換にもなって、ホンマにごっつええ感じです(笑)。
Q4:放送を楽しみにしている視聴者の方々へのメッセージをお願いします。
見どころが本当にたくさんあるのですが、やっぱりステージで歌う趣里ちゃんの歌声と踊りにいちばん注目していただきたいです。見ていて本当に楽しいです。ステージ上で生まれる躍動感をしっかりと収録しているので、その部分も視聴者の皆さんに伝わると思いますし、僕自身も楽しんでいます。
放送が週1回の連続ドラマとは違い、放送時間が15分で毎日放送されるので、スピード感があって目が離せない展開は朝ドラならではだと思います。日本中を前向きにしてくれるような作品が毎日放送されるんですから、こんな幸せなことはないと思います。本当にすてきなシーンがたくさんあるので、ぜひお楽しみください!