江口のりこが娘で中条あやみが継母、笑福亭鶴瓶がその夫!関西出身トリオによる『あまろっく』4月公開
江口のりこと中条あやみがダブル主演、共演に笑福亭鶴瓶が名を連ねる映画『あまろっく』が来年4月に公開されることが決定した。尼崎を舞台に、江口演じる39歳の独身女性、鶴瓶演じる65歳の能天気な父、中条演じる20歳の父の再婚相手の共同生活を描くストーリーで、2024年4月12日より兵庫県先行、4月19日より全国公開される。主題歌は、ユニコーンが本作のために書きおろした「アルカセ」に決定した。
物語は、理不尽なリストラで失業し実家でくすぶっている優子(江口)の元に、町工場を経営する父・竜太郎(笑福亭)が、とてつもなく若い再婚相手の早希(中条)を連れてくるところから動き出す。年齢のみならず、価値観までもズレている優子と義母・早希の共同生活は、想定外の連続。バラバラだった家族が様々な現実に立ち向かう中でひとつになっていくさまを、コミカルな会話を交えて描く。監督は、本作が長編映画第二作目となる中村和宏。
現在ドラマ「うちの弁護士は手がかかる」が放送中、映画『アンダーカレント』が公開中の江口、モデル・女優として活躍し来年1月に映画『ある閉ざされた雪の山荘で』の公開を控える中条、落語家、MC、俳優とマルチに才能を発揮する鶴瓶。江口は兵庫、中条と鶴瓶は大阪と関西出身のタッグが実現した。
タイトルの「あまろっく」(尼ロック)とは、兵庫県尼崎市にある尼崎閘門(あまがさきこうもん)を指す。英語で閘門がLockGate(ロックゲート)であることから尼ロックの愛称で呼ばれる。船舶が通航できる巨大な閘門で、尼崎市の「0メートル地帯」に海水が流れ込むのを防いでいる。「人生に起こることは何でも楽しまな」を口癖に、家族をいつも見守る竜太郎は、尼崎の街を守る「尼崎閘門」のような存在として描かれる。
主題歌「アルカセ」はそんな竜太郎の役柄をイメージしてつくられたもので、作詞を奥田民生、作曲をABEDONが担当している。
江口、中条、鶴瓶、中村監督、主題歌ユニコーンのコメント全文は下記の通り。(編集部・石井百合子)
映画『あまろっく』は4月12日兵庫県先行、4月19日新宿ピカデリー他全国公開決定
江口のりこ
尼崎の街で、鶴瓶さんと中条さんと家族として過ごせた日々は、とても温かく素敵な時間でした。
中条あやみ
この映画に出てくる家族の形はいわゆる普通と掛け離れていて、キレイな家族の形とは言えないのかもしれないです。家族ってなんだろうと思った時に、結局はお母さんもお父さんもお姉ちゃんお兄ちゃん妹弟おじいちゃんおばあちゃん、みんな血が繋がっていても繋がっていなくても、それぞれ持っているものが全く違った人間が集まって出来た「他人」であり、それがどんな人間だろうが同じ家で過ごす以上(同居とは限らないですが)、一つになろうとする思いやりや、ちょっとした努力が必要なことが、複雑で面白いものなのかな…とこの作品を撮りながら改めて考えていました。近松家ではみんなが、何かを大切にしたい、育みたいという気持ちがぶつかって一つになった瞬間があるからこの家族の物語がうまれたのかなと思います。監督からこの作品のお話を頂き、想いが込められた脚本を見て、私自身もこの家族の一員になりたいなと思いました。短い時間でしたが、鶴瓶さんや江口さんとは本当の家族のように温かい時間を一緒に過ごすことができて私の人生においても特別なかけがえのない時になりました。
笑福亭鶴瓶
江口さんと中条さんの2人が出演を熱望してくれていると聞いて、二人にはお世話になっているし、ほな出るわ、となりました。この三人のメンバーが上手くいけば、映画自体もまとまると思っていたので、それを一番大事にしました。メンバーもよかったですし、スタッフも皆厳しかったけど愉快でよかったです。それにしても、8年もニートしているこんな娘がおったらいややわ、頭おかしなるわ(笑)。けど働けとは言わん。やっぱり娘が可愛いんやろなあ。年の差婚については、加藤茶さんの例もあるので、違和感はなかったです。わきあいあいと楽しい現場でした。
中村和宏監督
数年前、関西を直撃した台風で「尼崎市は【尼ロック】のお陰で被害が少なかった」という記事を目にしました。尼ロック? なにそれ? 小6まで尼崎で育っていながら何も知らなかったので調べると水害から街を守る日本一大きな「閘門」でした。日本一と言いながら知名度はほぼゼロで尼崎市民でも知らない人がほとんど。なんのアピールもせずただそこにいるだけで家族を守っている不器用な父親のようだと思ったのです。そんな「尼ロック」のお膝元で暮らすプライドが高く生活力がない高学歴ニート。そこにうんと年下の美人継母がやって来て、丸裸でぶつかりながらも一緒にごはんを食べて生きて行く2人。「あまろっく」はそんな綺麗事では済まない家族の物語です。関西出身の俳優とスタッフで真心を込めて創り上げました。阪神淡路大震災からまもなく 30年をむかえる節目で、苦境の中から立ち上がる家族の姿を伝えたいです。「人生に起こる事はなんでも楽しまな!」
主題歌:ユニコーン(リーダー・ABEDON)
ざっくりとですが、ストーリーと配役を拝見して、この映画の最後にどんな気持ちになりたいのかを想像しながら、ユニコーンはどういう曲をやるのかと考えて曲を作りました。みんなが幸せな気持ちになれますように。