水樹奈々、ブレない声の秘訣は筋トレ 『マーベルズ』で近づいたキャプテン・マーベルとの距離
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)で活躍する最強ヒーロー、キャプテン・マーベル/キャロル・ダンヴァース。MCU初登場作『キャプテン・マーベル』(2019)から同ヒーローの日本版声優を務めるのが、人気声優の水樹奈々だ。最新作『マーベルズ』で再びキャプテン・マーベルに声を当てる水樹が、キャラクターとの共通点、自身が持つ最大の強みについて語った。(編集部・倉本拓弥)
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『マーベルズ』では、キャプテン・マーベルの“ある過去”を憎み、復讐を誓う謎の敵ダー・ベンが出現。過去最大の危機が迫るなか、キャプテン・マーベルは自分を家族のように慕う敏腕エージェントのモニカ・ランボーと、アベンジャーズオタクの高校生ヒーロー、ミズ・マーベルとチームを結成し、ダー・ベンに立ち向かう。
自分を鼓舞して突き進んできた
Q:前作『キャプテン・マーベル』のイベントで「アフレコ前に腹筋をして体を鍛えた」とお話されていましたが、キャプテン・マーベルだからこその役づくりですか? 普段から仕事のために筋トレは欠かさずにしているのでしょうか?
アフレコやレコーディングでしっかりお腹から声を出せるようにすることはもちろん、ライブのステージで端から端まで走りながら歌っても、ダンスやフライングをしながら歌ってもブレない声を出すために、筋トレは常に欠かさずに行っています。キャプテン・マーベル役が決まり、台本と映像を拝見した時、収録には相当なエネルギーが必要だと感じ、収録日に向けてより気合いを入れてトレーニングをしていきました!
Q:キャプテン・マーベルは生身で空を飛べて、強力なパワーを持ち、リーダーシップ性も兼ね備えるなど、ヒーローとしての強みがたくさんあります。水樹さんにとって、ご自身の最大の強みとは何でしょうか?
粘り強さと、常に全力全開であることだと思います。 今年のライブツアーファイナルでの3連戦や、武道館7daysなど、タフな本番が連続する場合でも、水樹に温存という文字はありません(笑)。すべてのエネルギーを全力で出し切って、みなさんからのパワーを浴びて、美味しい物を食べてスカッと寝れば、翌日は全回復! むしろパワーアップしています(笑)。そして、子供の頃から負けず嫌いなので、何度失敗しても壁にぶつかっても、コツコツ努力を重ねれば必ず道は開けるはず! 絶対に諦めない!! と、自分を鼓舞して突き進んできました。その時間と経験で得たものが自分を強く成長させてくれましたし、沢山の人達との出会いに繋がっていきました。今作、チームを組んで戦うキャプテン・マーベルを見て、自分と重なる部分があり、より彼女を近くに感じました。
頭で考えるよりも身体が先に動いてしまう
Q:ヒーローに声を当てる際に意識していることはありますか?
ヒーローに限らず、キャラクターを演じる時は、その人物の背景や目的、他者との関係性、作品の世界観や設定をしっかり把握し、台詞や行動に込められた意図や想いを声に乗せられるよう努力しています。吹替の場合は、何度も映像を見て、実際に演じられている役者さんの表現を細部まで汲み取り、日本語でも違和感なく聞いていただける表現を目指しています。
Q:キャプテン・マーベルから得たもの、ご自身と共通している点はありますか?
こうだ! と思い込んだら一直線に突っ走るところが共通していると思います(笑)。私も思い立ったが吉日、頭で考えるよりも身体が先に動いてしまうタイプなので、キャプテン・マーベルの直感的に行動するところにはとても共感してしまいます!
松岡美里&村中知と声の共演「グッと引き込まれました」
Q:『マーベルズ』では松岡美里さん(ミズ・マーベル役)、村中知さん(モニカ・ランボー役)と声の共演を果たします。本編でお二人の声を聞いてみていかがでしたか?
ミズ・マーベルの無邪気でハツラツとした声、モニカ・ランボーの知的でどこか憂いのある声が、それぞれピッタリでグッと引き込まれました。私は、先に収録されていたお二人の声を聞きながら収録させていただいたので、とても心地良く三人の間に流れる空気を作らせていただけました!
Q:『マーベルズ』でのキャプテン・マーベルについて期待すること、注目ポイントはありますか?
やはり、孤高のヒーローであるキャプテン・マーベルが初めてチームを組むというところです! 彼女がどのように二人と心を通わせ、関係値を築いていくのか、みなさんぜひ注目していただけたらと思います!
映画『マーベルズ』は全国公開中