「キングオージャー」プロデューサー、さらなるサプライズを予告 クライマックスに向けて怒涛の伏線回収へ
10日放送の特撮ドラマ「王様戦隊キングオージャー」(テレビ朝日系・毎週日曜あさ9時30分~)第40話より、物語がクライマックスに向けて動き出す。放送を前に、プロデューサーを務める大森敬仁(東映)と大川武宏(テレビ朝日)がコメントを発表した。
昆虫型機械生命体「シュゴッド」と共に立ち向かう国王たちで結成された組織=王様戦隊キングオージャーの戦いを、3DCGリアルタイム合成、LEDスタジオ撮影などを駆使して描いてきた本作。第39話のラストでは、ラクレスがカグラギと密約を交わし、宇蟲王ダグデドに忠誠を誓った。そこで出された条件はチキュー滅亡指令。ラクレスの真意、カグラギの不敵な笑みの理由とは。そして、最大の謎であるギラ出生の秘密も動き出す。
大森プロデューサーは「9月に始まった第2章につづき、10月には『獣電戦隊キョウリュウジャー』との共演、11月は各国奪還編と、月別で様々なトピックに焦点をあててきた『王様戦隊キングオージャー』が、この12月にさらなる怒涛の展開を迎えます!」とコメント。12月は、ギラ&ラクレス・ハスティー兄弟の戦いにスポットが当てられ、第1話から始まった2人の因縁の戦いに終止符が打たれるという。
「放送が始まって10か月間、様々なエピソードに渡って散りばめられた伏線が一気に回収されていき、宇蟲王との決戦に向けての大きな展開を迎えます」と説明した大森プロデューサーは、「さらに、1月にはさらなるサプライズトピックも!?」と予告。「果たして、シュゴッダムの奪還は成るのか!? そして、ギラとラクレスの兄弟対決の行方は!? ぜひご期待ください」と呼びかけた。
一方、大川プロデューサーは「『王様戦隊キングオージャー』は、スーパー戦隊シリーズの間口を広げ、新しい特撮ファンを獲得したように思います」と分析。テレビ朝日・東映の特撮番組としては初めてTverでの配信がはじまり、メインとなる子供とその親層以外にも、 10代~20代の若年層の支持を獲得。この傾向は、2022年から始動した公式TikTok(仮面ライダーと共用運用)でも顕著に出ているそうで、出演者のダンス動画などは30万~50万再生されるようになってきたという。
若年層が手軽に特撮作品に触れられる導線として、初のフルカラーコミック「ゴッカンのリタ」もスタート。縦スクロール(webtoon)の特性に合わせ、本編では無口なリタ・カニスカを主人公として再構成した同作をこの時期に配信開始した狙いとして、「伏線の張り巡らされている『キングオージャー』のクライマックスを理解するにあたって、初期設定での各王様たちを振り返ることでより理解が深まるという利点もあります」と大川プロデューサーは語る。
ほかにも、YouTubeで展開された全3話のスピンオフ「王様戦隊キングオージャー ラクレス王の秘密」や、特撮ファンクラブ(TTFC)での展開など、「キングオージャー」関連の豊富なコンテンツが続々と誕生。大川プロデューサーは「ライトファンからディープファンまで、 さまざまなレイヤーでエンターテイメントコンテンツを用意しておりますので、ぜひこの機会に触れて、『キングオージャー』のクライマックスを一緒に盛り上がりましょう」と呼びかけている。(編集部・倉本拓弥)