『ガンダムSEED』See-Sawが19年ぶり新曲発表 劇場版エンディングテーマに決定
2006年から活動休止していた音楽ユニットSee-Sawが、約19年ぶりとなる新曲「去り際のロマンティクス」を発表。アニメ「機動戦士ガンダムSEED」シリーズ完全新作となる劇場版『機動戦士ガンダム SEED FREEDOM』(2024年1月26日公開)のエンディングテーマに決定した。
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1993年に結成されたSee-Sawは、石川智晶(ボーカル&コーラス)と梶浦由記(キーボード)によるユニット。2006年より活動休止し、それぞれがソロ活動を展開していたが、2019年に17年ぶりとなるワンマンライブを開催した。「ガンダムSEED」シリーズでは、「あんなに一緒だったのに」(「機動戦士ガンダムSEED」エンディングテーマ)、「君は僕に似ている」(「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」エンディングテーマ)と過去2作品でテーマ曲を担当している。
石川は「このような巡り合わせでまたSEEDに再会でき驚きと感謝です」と喜びをにじませると、「当時、脚本家の両澤(千晶)さんから助言を頂き、音楽をつくる上での多くの気づきを得ました。今回の劇場版ではそれを背景に言葉を紡いだつもりです。また福田(己津央)監督とお話しさせて頂く機会があり、個々のキャラクターの心情から戦争の話まで雑談のように広げて下さり、最終的な着地点が見えました。いつの間にかSEEDらしいものができたかな? と。喜んで頂けたら嬉しいです」とコメント。
梶浦も「この度は、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』エンディングテーマを再び石川智晶さんと共に作らせていただけたこと、本当に光栄に思っております」と感謝。「20年を経て、ファンの皆様が待ち続けたこの新たな物語の目指すところに、See-Sawの歌が必要であるとお声をかけていただけた喜びを噛み締めつつ、ラストシーンを送るための曲を書かせていただきました。作品の思い、ファンのみなさまの思いに叶うものであればと祈っております」と期待を寄せた。
「ガンダムSEED」シリーズ監督の福田己津央は、「まず、素晴らしい曲をありがとうございました。初めて聞いた時は不思議な気持ちでした。どこか幻想的な梶浦さんの曲と、強いテーマを感じさせる石川さんの歌詞が見事な世界観を描き出しており、20年前の『機動戦士ガンダムSEED』の世界と現在(いま)が繋がったように感じました」と楽曲を高く評価。「感情を揺さぶるメロディーラインと世界を構築する編曲、登場人物の心情と聞く人の心情を繋ぐ言葉がスッと心に染み込み、映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の壮大なエンディングテーマを見事に表していたと思います」と続ける。
シリーズはエンディングが象徴的だとも話す福田監督は、「『あんなに一緒だったのに』を聞くと各話各話のテーマとシンクロして感動がクライマックスになる魔法のような曲でした。『君は僕に似ている』もそうです。作品世界ではなく身近な語りの言葉が各話のテーマとリンクして心を打ちます」と熱弁。「『去り際のロマンティクス』もまた映画のラストを彩る新しい一曲になると私は確信しております」と自信をのぞかせた。
劇場版のエンディングテーマ「去り際のロマンティクス」は、来年1月24日にシングルとしてリリースされることも決定。CDジャケットには、アニメの描き下ろしイラストがデザインされる。さらに「機動戦士ガンダムSEED」HDリマスターのエンディングテーマで、2019年に開催されたFlyingDog(フライングドッグ)設立10周年記念ライブ「犬フェス!」で披露した大ヒット曲「あんなに一緒だったのに live in 2019 @犬フェス」も収録。リリースを記念して、「あんなに一緒だったのに」のライブ映像が、FlyingDogの公式YouTubeチャンネルで1週間限定で公開されている。(編集部・倉本拓弥)