満島ひかり＆岡田将生「アンナチュラル」「MIU404」の世界線と交差する新作映画で共演！『ラストマイル』来夏公開

　満島ひかりが主演を務め、岡田将生が共演する新作映画『ラストマイル』が2024年夏に公開されることが発表され、ティザービジュアルと映像が公開された。人気ドラマ「アンナチュラル」と「MIU404」を手がけた、塚原あゆ子監督と脚本の野木亜紀子が再びタッグを組む完全オリジナル映画で、両ドラマと世界線が交差するシェアード・ユニバース作品となる。

「アンナチュラル」「MIU404」とリンクする世界観『ラストマイル』ティザー映像

　塚原監督と野木がタッグを組んだ「アンナチュラル」と「MIU404」は、個性豊かな登場人物たちが織りなす緻密なストーリー展開が話題を呼び、最終回は「アンナチュラル」が13.3％、「MIU404」が14.5%と高視聴率をマーク。「アンナチュラル」のキャラが「MIU404」にゲスト出演するなど、両作品のリンクも話題を呼んだ。同じ世界線上にある『ラストマイル』は、巨大ショッピングサイトが舞台のノンストップ・サスペンスエンターテインメント作品となる。

　11月、流通業界最大のイベントのひとつ“ブラックフライデー”の前夜に、世界的なショッピングサイト最大手から配送された段ボール箱が爆発する事件が発生。やがてそれは、日本中を恐怖に陥れる謎の連続爆破事件へと発展していく。

　満島が演じるのは、事件の舞台となるショッピングサイトの関東センター長・舟渡エレナ（ふなど えれな）。関東の4分の3を担う巨大物流倉庫のセンター長に就任したばかりのエレナは、岡田演じる同センターのチームマネージャー・梨本孔（なしもと こう）と共に、未曾有の事態の収拾にあたる。

　岡田とは、2010年公開の映画『悪人』以来、14年ぶりの共演という満島は「やっぱり岡田将生さんは不思議な佇まいを持つ俳優さんで、彼にしか出せない品性とおかしみをとても素敵に感じます。柔らかいのに男性らしい、岡田さんの背中に何度か助けて貰いました」と感謝。岡田も「この方の前で嘘がつけない。見透かされる。 こんなにも自由に、嘘がなく、カメラの前に立つ姿は見惚れてしまうほど素敵でした」と満島の仕事ぶりに感服する。

　法医学者でも機捜刑事でもない2人の会社員は、現代社会の生命線として、血液のように流れ続ける流通システムを止めずに、いかにして爆弾を見つけ出し、どうやって犯人を止めるのか。脚本の野木は「無謀な台本を見事に顕現させる剛腕、それでいて情感豊かに紡ぎだす塚原監督の新たな世界を、スクリーンで堪能してください！」とコメントを寄せている。

　満島ひかり、岡田将生、塚原あゆ子監督、野木亜紀子（脚本）のコメント全文は以下の通り。（編集部・入倉功一）

満島ひかり（舟渡エレナ役）

『ラストマイル』の主演が私で良かったのか、今もまだ自信を持てないでいますが、塚原あゆ子組に参加してみたいという前のめりな気持ちが勝り参加しました。
塚原さんの人気は見て聞いていましたが、撮影が終わった今も、また共に現場を過ごしたいと感じる、魅力的な監督さんです。
野木さんの脚本マジックには、今作でもほぅと唸らされるところがあります。
感情をあまり描いていないのに、登場人物たちが状況に没頭することで、隙間からその人だけの気持ちを感じられる。難解な本でしたが、監督や岡田さんと謎を解いてゆく撮影現場は面白いものでした。
共演は14年ぶりでしょうか？
やっぱり岡田将生さんは不思議な佇まいを持つ俳優さんで、彼にしか出せない品性とおかしみをとても素敵に感じます。柔らかいのに男性らしい、岡田さんの背中に何度か助けて貰いました。
静かなるサポートに、感謝しています。
撮影中も、終えたあとも、完成作を一足先に観た今も、映画『ラストマイル』は物語が決まりきらずに動いている感じがします。あまり持ったことのない感想です。
主人公・舟渡エレナの選択したことの続きはまだ、私の毎日の中にもあります。
私たちの日常で、身の回りで起こっている止められない現実。
一人の力では動かせない苦しさの連鎖。
観る方がどんな気持ちになって、どんな余韻で日々をすごしてゆくのか、そんなことを想う映画でした。

岡田将生（梨本孔役）

念願のチームに参加させて頂きました。
どんな役でも参加したいと熱望していたのがようやく叶い、そしてとても難しい役を頂き、現場では常に頭を抱えながら監督と満島さんと、この難しい脚本に臨ませてもらいました。
脚本の野木さんとは以前お仕事させてもらってからだいぶ時間が空いたのですが、この脚本の密度が濃すぎて重たい何かを渡された感じでした。
満島さんも10年以上ぶりでして、この方の前で嘘がつけない。見透かされる。
こんなにも自由に、嘘がなく、カメラの前に立つ姿は見惚れてしまうほど素敵でした。
この映画から皆さんが受け取る、感じ取るものは様々だと思いますが、こんなにもワクワクする映画もないかと思われます。
期待して待っていただけたら嬉しいです。

塚原あゆ子監督

この度、素晴らしいキャスト・スタッフに集まっていただき、野木さんとの映画が実現しました。
連ドラと同じ世界線での3作目ですが、今回は「夜にポチッと注文した荷物が、貴方に届くまで」のお話です。
ビールとポップコーンにあう映画にしようと始まった作品です。

野木亜紀子（脚本）

お待たせしました、三作目です。法医学者、機捜刑事ときて、今回は会社員。
21年のはじめ、どんな映画がいいか塚原監督に訊ねたら
「宅配荷物が爆発する話は？　物流が止まると大変」とのこと。そのワンアイデアで一本書きました。
憧れの満島ひかりさんを召喚することに成功、久方ぶりの岡田将生さんも来てくれて、幸せな座組が実現しました。
無謀な台本を見事に顕現させる剛腕、それでいて情感豊かに紡ぎだす塚原監督の新たな世界を、スクリーンで堪能してください！