水上恒司、朝ドラ「ブギウギ」は大河ドラマ「青天を衝け」からの縁
NHK連続テレビ小説「ブギウギ」(総合・月~土、午前8時~ほか)でヒロイン・スズ子の最愛の人となる村山愛助役にふんする水上恒司が、初参加した朝ドラの撮影現場の様子や、自身が演じるキャラクターについて語った。
朝ドラ・109作目の「ブギウギ」は、大ヒット曲「東京ブギウギ」で知られる歌手・笠置シヅ子をモデルにしたオリジナルストーリー。大正から昭和の激動の時代を舞台に、小さな銭湯の看板娘から“ブギの女王”と呼ばれるスター歌手となっていくヒロイン・花田鈴子/福来スズ子(趣里)の姿を描く。
水上演じる村山愛助は、大阪にある日本随一の演芸会社・村山興業の御曹司で、スズ子の大ファンだったが、やがてお互いに引かれ合っていく。さまざまな逆境を二人で乗り越え、スズ子の人生に大きな影響を与える運命の相手となる。
Q:「ブギウギ」に出演することが決まったときのお気持ちは?
制作統括をはじめ「ブギウギ」のスタッフには大河ドラマ「青天を衝け」の時のメンバーの方々がいらっしゃって、「青天を衝け」の時の自分を評価してくれて今回出演させていただくことになり、またヒロインの相手役という重要な役を任せていただけたことを光栄に思っていて、身が引き締まる思いです。1人の人物を、15分ずつ半年間かけてお届けしていくということはとてもぜいたくな時間であり、そのぜいたくな空間に参加できることがとてもうれしいです。
Q:収録に参加されてみての印象は?
初めて参加する朝ドラが「ブギウギ」でよかったと思っています。脚本がいいし、愛助という役を演じられることもそうですし、そしてドラマの題材である音楽がすばらしいです。 最初に、スズ子が歌う「ラッパと娘」の音源を聞かせていただき、とても感動しました。そして「愛助、お前、スズ子さんを好きになるって、センスいいな!」と思いました。そういう感情になれる役に出会えることはなかなかありません。そんなスズ子を愛する愛助を演じられることがとてもうれしいです。
Q:愛助を演じる上で意識していることは?
僕は、愛助自身というよりは“スズ子にとっての愛助”という見方を意識して演じています。スズ子の人生の中で、「愛助がいてくれたから歌いたい」と生きる糧・原動力になっていく愛助は、一体どんな人なんだろうと考えながら台本に向き合っています。それはとてもシンプルなことではありますが難しいので、演じながらつかめていければと思っています。
自分が愛助と似ている部分は、ひとりの人間に対して誠実に向き合おうとするところでしょうか。ただ、愛助のように、こんなに人のために生きることはなかなかできることではありませんね。
Q:放送を楽しみにしている視聴者の方々へのメッセージをお願いします。
スズ子が自分の人生を切り開いていくところが、見ていてとてもたくましいと思います。この時代に強くたくましく生きていくスズ子の女性像が、見ている方々の応援になるような朝ドラになればいいなと思います。「ブギウギ」を見て、「今日も仕事をがんばろう」「今日はこんなことをやってみよう」というように、日々の生活のきっかけになればと思っています。