今夜「どうする家康」最終回、15分拡大放送
松本潤主演の大河ドラマ「どうする家康」(夜8時~NHK総合ほか)の最終話・第48回が今夜(17日)15分拡大で放送される。放送を前に、あらすじや見どころを振り返ってみた。
『コンフィデンスマンJP』シリーズなど伏線回収やテンポの良い会話劇を得意とする古沢良太が脚本を務め、泣き虫・弱虫の三河の田舎大名だった家康が、のちに江戸幕府を開き戦国乱世に終止符をうつさまを描く本作。最終話のタイトルは「神の君へ」。家康は、茶々(北川景子)、その息子・秀頼(HiHi Jets・作間龍斗)ら豊臣との「大坂の陣」の決着をつけるべく自ら前線へ。真田信繁(日向亘)ら乱世に執着する猛者たちが家康の首を狙うも、徳川が優勢に。茶々と秀頼の助命を訴える孫の千姫・(原菜乃華)に、家康は非情な決断を下す。翌年、江戸が活気に満ちあふれるなか、家康は病に倒れる。
16日には小栗旬が同回に、天台宗の高僧・南光坊天海役で出演することが発表された。本作では“神君家康”のシナリオを描いたフィクサーとして描かれるという。昨年、小栗が出演を務めた大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では最終回に松本演じる家康がサプライズで登場。タイトルにちなんだセリフもつぶやいていたが、今回はどのようなシーンが展開されるのか。
また、語りを務めた寺島しのぶが春日局(福)で出演する。春日局は、徳川秀忠(森崎ウィン)の嫡男・竹千代(3代将軍・家光)の乳母。自らを取り立ててくれた家康に深い恩義と敬意を抱いている。竹千代に祖父・家康の偉業を神のごとくと教え、家光の治世に大きな影響を与える……という役どころ。
最終話の予告編は「殿のおかげでございます」「ありがとうございました」「ありがとうぞんじます」「お礼を申し上げまする」など懐かしい家臣たちのお礼の言葉を背景に、茶々、秀頼が炎に包まれる「大坂の陣」のクライマックス、家康につかみかかる千姫、横たわる家康、その手を握る本多正信(松山ケンイチ)などが映し出される。なかでも目を引くのが後半、家臣たちに囲まれた若かりし家康が涙を流している場面。これは何を意味するのか? 乱世を終えた家康は何を手にするのか。長い長い戦いの行く末を見届けたい。(編集部・石井百合子)