『ホーム・アローン』歴代主人公の現在は?マコーレー・カルキンだけじゃない
クリスマスの定番映画『ホーム・アローン』が12月22日、日本テレビ系金曜ロードショーで放送。これまでのシリーズ6作に主演してきた子役たちは、今、どんなことをしているのだろう。それぞれの現在を紹介する。
『ホーム・アローン』(1990)、『ホーム・アローン2』(1992)で主演を務めたマコーレー・カルキンは現在43歳。つい先日、嬉しいビッグニュースがあり、12月1日、ハリウッドの「ウォーク・オブ・フェーム」に名前を刻み、ハリウッドの殿堂入りを果たした。この日の記念式典では、彼と2022年に婚約した『ソーシャル・ネットワーク』などの女優ブレンダ・ソングとの間の息子2人、2歳の長男ダコタともうすぐ1歳の次男カーソンが参加したことも話題を集めた。
仕事面では、本年は出演作がないが、昨年は2つのアニメ作品、『キッド・カディ Entergalactic』(2022)、人気アニメシリーズのテレビ特番「パローニ・ファミリー ハロウィーン・スペシャル! 」(2022)に声の出演。今後も俳優としてだけでなく、声の出演でも活躍してくれそうだ。
『ホーム・アローン3』(1997)でアレックス少年を演じたアレックス・D・リンツは、現在34歳。『ホーム・アローン3』の前にも、ジョージ・クルーニー&ミシェル・ファイファー共演の『素晴らしき日』(1996)などに出演しており、本作の後も『トラブル・キッズ マックス・キーブルの大逆襲』(2002)などで俳優として活動していたが、彼が18歳だった2007年公開の映画『チューズ・コナー(原題)/ Choose Connor』を最後に、出演作はない。
俳優業を引退した彼は、カリフォルニア大学バークレー校に入学し、2011年に卒業。現在はロサンゼルス市交通局に勤務しながら、非営利団体トラスト・フォー・パブリック・ランドの一員としても活動。さらに、2017年にはUCLAラスキン公共政策大学院で都市地域計画を学び、今はカリフォルニア州の農園の法律研究者を目指している。今の彼の元気な笑顔は、本年5月に情報サイト dailystar.co.uk に掲載されている。
『ホーム・アローン4』(2002)で、別居中の父親の恋人の豪邸でクリスマス・イブを過ごすことになったケビン少年を演じたマイク・ワインバーグは、現在30歳。彼は俳優業と並行して、ミシガン大学で学び2015年に卒業。その後も俳優業を続けていたが、最後の出演作は、23歳で出演したテレビシリーズ「スイート・ライフ(原題)/ Suite Life」(2006)」。その後はしばらくニュースがなかった。
が、2021年にビッグな計画を発表。彼がオーナーになり、テネシー州ナッシュビルにVR設備などハイテク満載のイベントスペース「ナイトスケープ(Nightscape)」を作ることを発表、その発表通り、2022年4月にスペースをオープンした。マイクは俳優業とは別の形でショービス界に関わることにしたようだ。しかし、このスペースは、本年1月にクローズされた。
『ホーム・アローン5』(2015)で、幽霊が出るという噂の豪邸で、姉と一緒にお留守番をすることになったフィン少年を演じたクリスチャン・マーティンは、現在23歳。今も俳優として活動中だ。近年は、テレビシリーズ「アンという名の少女 シーズン1~3」(2017-2019)のビリー役や、テレビシリーズ「ワーキング・ママ シーズン3~6」(2019-2022)のジェイコブ役でおなじみ。今後の出演作もロビン・ヘイズ監督のコメディー映画『グローイング・アップ・ゴーマン(原題)/Growing up Gorman』、セーラ・ザンディー監督のコメディー映画『ドゥーイン・イッツ(原題)/Doin' It』と続いている。大作への出演はないものの、今後も着実にキャリアを積み上げていきそうだ。彼はインスタグラムもやっているので、ファンはこちらもチェックしよう。
『ホーム・スイート ホーム・アローン』(2021)で、マックス少年を演じたアーチー・イェーツは、現在14歳。彼は、タイカ・ワイティティ監督の『ジョジョ・ラビット』(2019)の主人公の友人役で、いきなりブレイク。そこで『ホーム・スイート~』に抜てきされ、その後は声の出演でも活躍し、テレビシリーズ「ウルフボーイとなんでも工場 シーズン1~2」(2021~2022)、日本製アニメ映画『ONI 神々山のおなり』(2021)に参加。俳優としては、ダン・ゼフ監督のコメディー映画『ギャングスタ・グラニー・ストライクス・アゲイン!(原題)/Gangsta Granny Strikes Again!』(2022)に出演した。
その後の新作予定は発表されていないが、彼はまだ14歳。2年前、彼が12歳だった2021年の variety.com のインタビューでは、今はスーパーヒーロー映画の脚本を書こうとしており、いつか映画を監督したいとも発言している。彼がこれからどんな活躍をするのかは、まだまだ未知数だ。
『ホーム・アローン』の主人公たちは、両親が留守の間に、自分の思い通りに行動したが、彼らを演じた俳優たちも自由な活動ぶりは同じ。今も、ケビン少年のように、それぞれの場所で自分のやりたいことをやっているようだ。(平沢薫)