江口拓也“レジェンド”銀河万丈のギャップに圧倒される 「かっこよかった」
声優の江口拓也が22日、都内で行われた映画『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』(公開中)の初日舞台挨拶に登壇。本作でゲスト声優として映画オリジナルキャラクターを演じた銀河万丈とのアフレコを振り返り、「普段は穏やかな方なんですが、マイクの前に立つとお芝居がとにかく激しくて……」と圧倒されたことを明かした。
本作は、遠藤達哉のコミックを原作にしたアニメ「SPY×FAMILY」の初の劇場版。西国情報局〈WISE〉に所属する凄腕諜報員〈黄昏〉ことロイド・フォージャー(声:江口拓也)が、他人の心が読める超能力少女アーニャ(声:種崎敦美※「崎」は「たつさき」が正式)、殺し屋のヨル(声:早見沙織)、予知能力のある犬のボンド(声:松田健一郎)と仮初めの家族となり、幾多のトラブルを解決していくアクションコメディー。劇場版では、初めて家族旅行に出かけたフォージャー家が世界を揺るがす事件に巻き込まれていく。イベントには江口、早見沙織、松田健一郎のほか、ゲスト声優の中村倫也、賀来賢人も登壇した。
江口は公開初日を迎え、感慨深げな表情。「収録から数えると、結構な時間が経っていたので、ついに観ていただけるんだという気持ちです。この映画の熱、この映画の凄さをぜひみなさんに伝えて行って欲しいです」と客席に呼びかける。
劇場版のアフレコについては「特に映画の収録自体がシーズン2の流れで、同じ曜日に作業し、収録できたのである意味普段と変わらない感じではありました」と言い、「(テレビ版の)彼らがそのままスクリーンに行ったという感じ。特に劇場版だからと意識はしませんでした」と話す。
劇場版でドミトリ(声:中村倫也)とルカ(声:賀来賢人)を率いる東西平和の転覆を目論む軍情報部の大佐スナイデルを演じているのが、銀河万丈。目的のためには手段を選ばない冷酷無比なキャラクターだ。江口は銀河とのアフレコを「銀河さんはレジェンドの方です。普段は穏やかな方なんですが、マイクの前に立つとお芝居がとにかく激しくて……」と回顧。「最後のやりとりのシーンとか、白熱のシーンを後ろから見させていただいて、自分もこういうお芝居を将来アプローチしたいなって思わせてもらいました。かっこよかったです」と惜しみない賛辞を贈る。
江口は本作を通じてフォージャー家を「他人同士、利害で一緒にいる家族。その中で生まれる言葉で表せない感情が、何気ない会話の中に出てくる。ふとした言葉でグッときてしまうんです。不思議な関係性を感じました」と振り返り、「この映画を観た直後の感想を、身近な方にぜひ伝えてもらいたいです。映画館で公開している期間にまた足を運んでいただけたら嬉しいです」と話していた。(取材・文:名鹿祥史)