『ウィッシュ』に『白雪姫』のオマージュがあった
ウォルト・ディズニー・カンパニー創立100周年記念作となるアニメーション映画『ウィッシュ』(公開中)には、歴代のディズニー作品へのオマージュが数多く登場する。
『ウィッシュ』は“願いの星”に選ばれた少女アーシャの物語。どんな“願い”も叶うと言われているロサス王国を舞台に、魔法を操る王様の驚くべき真実を知ってしまったヒロイン・アーシャが、願い星“スター”と共に、王国の民たちの願いを取り戻すために立ち上がる。
100周年記念作とだけあって、歴代のディズニーアニメーション作品からインスパイアされた要素がふんだんに取り入れられている。ディズニー長編映画1作目として知られる『白雪姫』のオマージュもあり、白雪姫を助ける“7人のこびと”からインスプレーションを受けたのが、主人公・アーシャを助ける7人の友達“ティーンズ”だ。
ティーンズたちについて、脚本家のアリソン・ムーアは「それぞれのキャラクターが1人のこびとをインスピレーションの源にしています。性格や特徴が共通しています」と明かした。
“7人のこびと”のドック(先生)を元にした、アーシャの大親友でメガネがトレードマークのリーダー的ポジションのダリア。グランピー(おこりんぼ)を元にした、現実主義で少し皮肉屋なところがあり気難しい顔をしがちなガーボ。ハッピー(ごきげん)を元にした、明るい性格でいつもご機嫌なムードメーカーのハル。スニージー(くしゃみ)を元にした、くしゃみに悩まされているサフィ。スリーピー(ねぼすけ)を元にした、いつも眠そうで、あくびをしているサイモン。ドーピー(おとぼけ)を元にした、いつもとぼけた様子で、ときおり、みんながびっくりするような行動をとる、頬が赤く大きな耳がトレードマークのダリオ。バッシュフル(てれすけ)を元にした、シャイだけど、陰でみんなを見守っているバジーマ。それぞれ“7人のこびと”と同じ特徴を持っており、同じ色合いの衣装を着て、キャラクター名の頭文字も同じだ。
このほかにも、オマージュ要素は100個以上あるため、何度もリピート鑑賞して探してみるのも一興だ。(今井優)