「光る君へ」町田啓太ら平安の男子会話題 「源氏物語」オマージュか
21日に放送された吉高由里子主演の大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時~ほか)の第3回では、藤原道長(柄本佑)と、金田哲(はんにゃ.)、町田啓太が演じる同僚たちとの男子会トークが「源氏物語」のエピソードを彷彿とさせると話題を呼び、「雨夜の品定め」がXのトレンド上位にランクインした(※一部ネタバレあり)。
第3回「謎の男」は、紫式部(まひろ/吉高)の目の前で道長が盗賊と間違えられて放免に捕らえられてしまったのちの展開。父・為時(岸谷五朗)に代筆業がバレてしまい、軟禁状態になっていたまひろは道長の安否に気を揉んでいたところ、盗賊として追いかけられていた謎の男(毎熊克哉)がまひろ宅に現れ「あいつは無事だ」と言って去っていった。一方、道長は誤解が解けて釈放されるも父・兼家(段田安則)にお灸をすえられる。
本エピソードでは、道長の同僚で大納言の息子・藤原斉信(金田哲)、関白の息子・藤原公任(町田啓太)らが登場。恋文をネタに盛り上がる男子会トークが注目を浴びた。
初めは放免に捕らえられた道長の話から始まるも、公任が「これでも見よう」と色とりどりの恋文を取り出し、回し読みが始まった。「歌はうまいが顔がまずい」「忙しくて読めないから持ち歩くしかない。たまに厠で落としたりする」(公任)、「それを落とされた文に運がない。運がない女には近づかないことだ」(斉信)などと言いたい放題。「俺のように字が下手で歌も下手だと困る」という道長に、公任は「別に文だの歌だの送らなくても訪ねてしまえばいいんだよ」とアドバイス。斉信は「俺は土御門殿の倫子さまに歌を届けているんだ」と報告し、倫子(黒木華)が斉信より年上だという事実に、道長がなぜまだ婿を取っていないのかと問うと、斉信は「俺を待っているのかも」と答え、道長があきれ顔……といった具合で恋バナも展開していた。
この様子に、のちにまひろが執筆する「源氏物語」の「帚木」に登場するエピソードを思わせると指摘する声が多く上がっていた。梅雨時期のある晩、光源氏(道長がモデルとされている)や頭中将、左馬守、藤式部丞らが集まり、姫たちの身分をどのような基準で上中下と判断するのか、妻にするならどのような女がいいのか、といった話で盛り上がる場面だ。
女性たちを“品定め”するこの男たちに公任、斉信らを重ねる視聴者が多く「雨夜の品定めみたいな感じ?」「雨夜の品定めっぽい」「ラブレター品評会」「歌の扱いよ…」「ゲスい…」「公任様、口が悪い…」などの指摘やツッコミが相次いだ。
一方で、彼らが将来のために休みの日も研鑽を積む姿も映し出され、公任役の町田は孟子の一節を鮮やかに暗唱する姿で視聴者を魅了。なお、金田は本作が大河ドラマ初出演となり、平安のコスチュームがハマると好評を博していた。(編集部・石井百合子)