もふもふ殺人ナマケモノが日本上陸『キラー・ナマケモノ』4月26日公開決定！
野生のナマケモノが女子大生たちを血祭りにあげるアニマルパニックホラー『キラー・ナマケモノ』が4月26日より日本公開されることが決定し、ゴキゲンな女子大生たちに爪を向ける“怖カワ”な姿を映し出す特報映像が公開された。
サメを筆頭に、さまざまな猛獣がもたらす惨劇を描いてきたアニマルパニックジャンル。そんななか、本作の脚本家のひとりブラッドリー・ファウラーが「もっともバカバカしいホラーを作ろう」と思い立ったことから、ホラーらしからぬ動物としてナマケモノに白羽の矢を立てたのが本作だ。
生涯のほとんどを木の枝につかまって過ごし、のんびりとした緩慢な動きで知られるナマケモノ。凶暴とはほど遠い動物だと思われがちだが、木にぶら下がり続けられる強靭な腕力とカギ爪を持っている彼らを怒らせたら何が起こるかわからない。ノロノロした動きも、敵を油断させるために、わざと実力を隠しているのかもしれないからだ（？）。
覚醒したナマケモノが大暴れする舞台は、アメリカの女子大生が共同生活を送る女子寮。パナマの密林で捕獲され、密輸業者によりアメリカに連れてこられたナマケモノ。怪しいペット業者を人知れず血祭りにあげたナマケモノは、珍しい動物を飼ってSNSで人気者になろうと躍起になる女子大生エミリーに抱き抱えられて大学の女子寮に辿り着く。おりしもそこは、寮の会長を決める選挙戦の真っ只中。現会長を引きずり下ろすべく、人気取りのマスコットとして連れてこられたナマケモノは、ひとりまたひとりと美女たちを血祭りにあげ、寮は殺戮の館と化していく。
人間VSナマケモノだけではなく、人気と権力のシンボルであるティアラをめぐる、女子大生同士による骨肉バトルも展開。メガホンを取ったマシュー・グッドヒュー監督は、能天気なホラーコメディに社会派の目線を持ち込み、SNS依存へ警鐘を鳴らしたり、野生動物の密猟や自然破壊を告発するのだが、本作のナマケモノは、アニマトロニクスのパペットを5人の人形遣いが操作するという人力勝負のアナログ手法で表現。素朴で懐かしいほっこり感とノーCGの新鮮さとの合せ技で、観る者の思考力を奪い去る。バカげた展開と映像のオンパレードから、観客は真摯（しんし）なメッセージを受け取ることができるのか。（編集部・入倉功一）
映画『キラー・ナマケモノ』は4月26日より全国公開