『ゴジラ-1.0』日本映画初の視覚効果賞！山崎貴監督がキューブリックに次ぐ快挙

　第96回アカデミー賞授賞式が11日（現地時間10日）に米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、山崎貴監督の『ゴジラ-1.0』が日本映画として初めて視覚効果賞を受賞した。

【画像】山崎貴監督、オスカー仕様の金ピカゴジラとレッドカーペット！

　視覚効果賞は、その年に公開された映画の中で最も優れた視覚効果（VFX）を用いた作品に与えられる栄誉となり、過去には『ロード・オブ・ザ・リング』『タイタニック』などが受賞。日本映画が同部門で受賞した実績はなく、まさに歴史的な快挙。また、アカデミー賞の歴史において、監督として視覚効果賞を受賞したのは『2001年宇宙の旅』のスタンリー・キューブリックのみだといい、山崎監督は55年ぶり史上2人目の受賞監督となった。

　チームと共にオスカー像を受け取った山崎監督は、スタンディングオベーションを受けながら、通訳を介さずに英語でスピーチ。同部門での受賞は、日本映画はもちろんアジアにとっても初の快挙となり「この場所から遠く離れた所で VFX を志しているみんな！　ハリウッドが君たちにも挑戦権がある事を証明してくれたよ！」と語ると、あらためて会場から盛大な拍手を贈られた。

　『ゴジラ-1.0』は、終戦直後の日本に上陸したゴジラに、必死の思いで立ち向かう人々を描いた作品。山崎監督は、映像制作会社・白組においてVFXも担当。限られた予算のなか、ゴジラによる銀座の街の大破壊シーンや軍艦との海戦など、迫力の映像の数々を生み出し、日本映画として初めて視覚効果賞にノミネートされていた。また本作は全米における歴代邦画実写作品No.1の興行収入を記録している。（編集部・入倉功一）