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助演男優賞は『オッペンハイマー』ロバート・ダウニー・Jr!キャリア初のオスカー獲得

第96回アカデミー賞

祝・初オスカー! - 映画『オッペンハイマー』でのロバート・ダウニー・Jr
祝・初オスカー! - 映画『オッペンハイマー』でのロバート・ダウニー・Jr - Kevin Winter/Getty Images

 第96回アカデミー賞授賞式が11日(現地時間10日)に米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、助演男優賞は映画『オッペンハイマー』のロバート・ダウニー・Jr(58)が受賞した。『チャーリー』(1992)で主演男優賞に、『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』(2008)で助演男優賞にノミネートされていたダウニー・Jrだが、オスカー受賞は今回が初めてとなる。

【画像】髪が…『オッペンハイマー』で額を剃り上げたダウニー・Jr

 『オッペンハイマー』は、“原爆の父”と呼ばれた米物理学者ロバート・オッペンハイマーの物語を壮大なスリラーとして描いたクリストファー・ノーラン監督作。ダウニー・Jrが演じたのは、水爆実験をめぐってオッペンハイマー(キリアン・マーフィ)と対立を深めていくことになる、アメリカ原子力委員会の委員長にしてアメリカ海軍少将のルイス・ストローズだ。

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 ダウニー・Jrは、南部出身で高卒というコンプレックスを抱えた野心家で、強固な反共主義者であるストローズの経歴を徹底的にリサーチし、額も剃り上げて撮影に臨んだ。本作はカラーのオッペンハイマーの主観シーンと、ストローズを軸にしたモノクロのシーンで構成されており、緊張をはらんだ二人の複雑な関係は映画の肝といえる。

 2008年の『アイアンマン』以前は“映画スター”というよりも演技派として知られていたダウニー・Jr。10年以上にわたってアイアンマンを演じて世界興行収入歴代2位という特大ヒットを記録した『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)で有終の美を飾ると、『オッペンハイマー』で実に15年ぶりのオスカーノミネートを果たした。第81回ゴールデン・グローブ賞、第30回全米映画俳優組合賞(SAG賞)、第77回英国アカデミー賞など前哨戦もことごとく制し、ついにはキャリア初のオスカー像を獲得するに至った。(編集部・市川遥)

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