『デューン2』ティモシー・シャラメ「全ての道はニューヨークに続くのかも」皇帝役クリストファー・ウォーケンとの共演に感慨
映画『デューン 砂の惑星PART2』(全国公開中)で銀河の命運を握る主人公ポール・アトレイデスを演じたティモシー・シャラメが、オールスターキャストとの共演や、撮影の裏側を語るロングインタビュー映像が公開された。
【動画】ティモシー・シャラメ、豪華キャストを語り尽くす!『デューン 砂の惑星PART2』ロングインタビュー
『メッセージ』などの鬼才ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が、米作家フランク・ハーバートのSF小説を2部作で映像化した本作。皇帝と宿敵ハルコンネン家が企てた陰謀によって、一族を皆殺しにされたポールが、砂の惑星アラキスの先住民・フレメンと共に、宇宙の覇権をめぐる最終決戦に挑む。
前作から続投したゼンデイヤふんするチャニは、本作でポールと運命の恋に落ちる。ティモシーは「女優としてここまで成長した彼女と共演できるのは嬉しい限り。製作面でもクリエイティブ面でも彼女は大活躍していて、僕の良き相棒だった。映画を通しての付き合いを振り返り、この先、何度もこう言うと思うけど最高の友人です」とゼンデイヤとの役を超えた熱い友情について語る。
続編からの新キャストも、主役級の豪華な顔ぶれが揃った。別作品で共演経験があるフローレンス・ピュー(皇女イルーラン役)ついて、ティモシーは「いつもながら本作でも素晴らしいです。彼女は鋼のような強さや激しさのほか、気迫といったものをこの役にもたらしたんです。これは本当にすごいこと。共演は刺激的でした。別作品で数奇な運命の恋人役で共演したことがありますが、フローレンスは他に類を見ないアーティストであり女優です。スクリーン上でも実生活でも活き活きとしています。彼女を知る人なら分かるはず。またクリエイティブ部門からも人望が厚く、監督や撮影監督にも僕より早くから愛されていました。素晴らしい女優であり、相当な努力家です」と敬意を表した。
ニューヨーク出身のティモシーが特に興奮したのは、皇帝シャッダム4世を演じた名優クリストファー・ウォーケンとの共演だ。ニューヨークの暗黒街を舞台にしたノワール映画『キング・オブ・ニューヨーク』(1990)でも知られる大先輩との共演について、「すごいことですよね。宇宙の皇帝が……キング・オブ・ニューヨークが、ニューヨーク出身の若造(ティモシー)と対峙する。全ての道はニューヨークに続くのかも」と感慨深げに語った。
また、ポールの宿敵フェイド=ラウサを怪演したオースティン・バトラーについては、オンラインで行われたセリフの読み合わせを振り返りながら、オースティンの表現力の高さを絶賛している。「オースティン・バトラーは驚異的でした。役者がオンラインで本読みをしたとき、彼は(ハルコンネン男爵役の)ステラン・スカルスガルドさながらだった。後でゼンデイヤと話したのですが、オースティンが演技をした途端、誰もがカメラを意識して演じ始めたんです」(編集部・倉本拓弥)