佐藤健、恋している人が少ない昨今に願い
俳優の佐藤健が22日、都内で行われた主演映画『四月になれば彼女は』(公開中)の初日舞台あいさつに出席。「昔より恋愛していなくても楽しんで暮らしている人が増えている気がします」と指摘したうえで、「恋はやっぱりときめくものであってほしい」と持論を展開した。
【画像】佐藤健×長澤まさみ×森七菜、黒コーデで登壇!舞台挨拶の様子
映画プロデューサー、小説家とマルチに才能を発揮する川村元気の45万部を突破する同名小説を原作とした本作は、結婚直前に婚約者・弥生(長澤まさみ)が突然失踪した精神科医・藤代(佐藤)を主人公にしたラブストーリー。弥生の失踪と時を同じくして、初恋の相手である春(森七菜)から手紙を受け取った藤代が、弥生はどこへ行ってしまったのか、春はなぜ手紙を送ってきたのか、二つの謎を追い求めていく。イベントには佐藤のほか共演者の長澤まさみ、森七菜、山田智和監督も登壇した。
前日21日に35歳を迎え、誕生日を祝福された佐藤。35歳の心境を聞かれると、「フルスロットル全開ウルトラスーパーパワーで頑張りたいです!」と意気込み。「今までは全然。35で初めて本気を出している気がします」とも言い、今後の活動について「自分でもどうなるかわからないです。わくわくします」と期待を込める。
佐藤は「20代は何となく頑張っていたんです。20代なりに本気ではあったんですけど、言われたことをただ一生懸命やっていただけ。でも、今は当時よりいろんなことを俯瞰で見られるようになって、この方向で頑張っていけばいいというのがよくわかるようになってきました。より明確に(自分が目指す方向へ)深く努力をしていきたいです」と話した。
また、作品にちなんで「恋愛」についてのトークになると、佐藤は最近、恋をしている人が少ないと指摘。「恋愛しなくても楽しい世界になっているんだなって思います。昔より恋愛していなくても楽しんで暮らしている人が増えている気がします」と言い、「でも、そういう人も恋愛に出会ったら、きっと悩みもするだろうし、楽しい気持ちにもなれる。恋をした時のときめきはずっと変わらずあり続けるんだと思います。恋はやっぱりときめくものであってほしい」と自身の恋愛観を披露した。
長澤も佐藤の発言に同調し、「自分の時間に重きを置く時代になっているんだと思います。人と出会える時間が少なくなっているのかなって」と分析。森も「同年代を見ると恋愛のハードルが高いのかなって思うことがあります。アニメやドラマのようなキラキラしたものじゃないと恋じゃないって思っているのかなって。生きづらい時代になったのかなって思います」と述べていた。(取材・文:名鹿祥史)