上白石萌音&京本大我が時代劇でバディ結成 宮部みゆき「霊験お初」ドラマSPで初映像化
作家・宮部みゆきの時代小説シリーズを上白石萌音主演で映像化する、テレビ朝日ドラマプレミアム「霊験お初~震える岩~」が、5月4日(よる9:00~10:54)に放送されることが決定した。不思議な力を宿したヒロインの町娘を上白石が演じ、その相棒となる草食系の与力見習い役で京本大我が出演。ドラマ初共演の2人が時代劇でバディを結成する。
松村北斗×上白石萌音が共演『夜明けのすべて』ほっこり場面写真
本作は、江戸時代後期の享和2年(1802年)が舞台の時代劇ミステリー。テレビ朝日と東映がタッグを組み、京都撮影所スタッフの技術と最新VFXを組み合わせて、宮部が時代小説とホラー要素を融合させて描き上げた意欲作の初映像化に挑む。
上白石ふんする主人公・お初は、日本橋通町の一膳飯屋で働く評判の看板娘。ある出来事をきっかけに彼女は、ふつうの人間には見えないものが見え、聞こえないものが聞こえる不思議な力、“霊験”に目覚めてしまう。その力を見込んだのが、南町奉行・根岸肥前守鎮衛(やすもり)。不可思議な奇談を集めた書物「耳袋(みみぶくろ)」の素材集めに精を出す肥前守は、お初に協力を依頼し、サポート役として、京本演じる、与力見習いの古沢右京之介(ふるさわ・うきょうのすけ)を引き合わせる。
初と右京之介が挑むのは、一度死んだ男がよみがえったという奇怪な事件。巷で“死人憑き”と騒がれる事件を調べはじめる2人だが、やがて“死人憑き”による犯行と思われる連続殺人事件が起きてしまう。そんな中、お初たちのもとに、「忠臣蔵」で知られる赤穂藩主・浅野内匠頭が切腹した庭に置かれた岩が夜ごと鳴動しているという情報が舞い込む。殺人事件と“死人憑き”、「忠臣蔵」と“震える岩”、2つの謎が、思いもよらぬ形で結びついていく。
読書家として知られる上白石は、主演への抜てきに「宮部みゆきさんといえば私の中では時代小説の印象が強く、その世界の中に入ることができるのをとてもうれしく思いました」と歓喜のコメント。初共演となったバディ役の京本について「常にフラットで実直な方なので、私自身も無理せずにいられて、現場の居心地がすごくいいです。右京之介という役にこれ以上ないと思うぐらいハマっていて、だからこそ私も自然とお初になることができたと感謝しています」と全幅の信頼を寄せる。
一方の京本は、上白石との共演に「僕はミュージカルに出演させていただく機会が多く、上白石さんもミュージカルに挑戦されている印象が強かったので、いつか舞台の上でお会いすることになると勝手に思い込んでいました。だから、こんな意表をついた形での初共演はビックリ。上白石さんがそのお人柄で現場を柔らかく包み込んでくださるので、毎日楽しく撮影させてもらいました」とコメントし、お初と右京之介のコンビについて「見てくださる方々にもかわいらしい、癒される2人だなって見てもらえたらいいな。ホームズとワトソンみたいなバディ感があると思います」とアピール。
さらに「ドジというかシャイで天然要素もあり、ちょっと頼りないところもあるので序盤まではダメダメな右京之介ばかりが出てきます。でも、実はすごくギャップを秘めている役どころで、後半になるにつれて、そのギャップが浮かび上がってくるんですよね。さらに、右京之介には大きな傷を負った過去もあって、それが物語とリンクしてきてからがどんどん面白くなっていきます。ぜひ右京之介のバックボーンも楽しみにしていただけたらうれしいです」と役への思いを語っている。
原作者の宮部も、そんな2人のバディを楽しみにしているようで「駆け出しのころ、手探りで一生懸命に書きあげた懐かしい作品が、年月を経て、上白石萌音さんと京本大我さんという、今もっとも新鮮なパワーをお持ちの役者さんに演じていただくことで映像化されました。萌音さん、時代劇でも可愛い! お江戸の不思議ミステリーを、たくさんの視聴者の皆様に楽しんでいただけますよう願っております」とコメントを寄せている。
脚本は「イチケイのカラス」などの浜田秀哉、演出は「怪談新耳袋」「妖怪シェアハウス」などの豊島圭介が担当する。(編集部・入倉功一)