佐藤健の恋愛相談に歓声 悩める観客に「俺にすれば」
俳優の佐藤健が1日、都内で行われた『四月になれば彼女は』の大ヒット御礼舞台あいさつに出席。客席のファンからの質問に答える形で自身の恋愛観を語った。壇上には佐藤のほか、長澤まさみ、森七菜、本作のメガホンを取った山田智和監督も登壇した。
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映画プロデューサー、小説家など多彩に活躍する、川村元気の同名小説を原作とした本作は、結婚直前に婚約者・弥生(長澤)が突然失踪してしまった精神科医・藤代(佐藤)を主人公にしたラブストーリー。弥生の失踪と時を同じくして、初恋の相手である春(森)から手紙を受け取った藤代が、弥生はどこへ行ってしまったのか、春はなぜ手紙を送ってきたのか、二つの謎を追い求めていく。
この日は観客とのティーチインも行われ、登壇者への恋愛相談が客席から多く寄せられた。大学生という女性から「愛と恋の違いはなんですか」と聞かれた佐藤は「理屈っぽくなるんですけど、まず言葉なんて誰かが都合よく、そうやって決めとけば便利だからと決めただけ。愛とか恋とか、あなたの気持ちを誰かの言葉に当てはめる必要はない」とアドバイス。
30代の女性からは「私は健さんと同級生。主人がおりまして。もう結婚して10年になるんですけど、いつも同じことでケンカをします。もっと頼ってほしいと言われるんです。上手な主人への頼り方、甘え方を聞きたいです」と質問が。佐藤はこれに「(旦那さんは)ちょっとかっこ悪い」とピシャリ。「相手に『頼ってよ』っていう感じがね……。自分から言わずに自然と頼ってもらえたら最高じゃん。女性から言わせると『もっと(しっかりして)頼らせてよ』っていうことですからね。きっとその前の段階で問題があるんです。もう少し前の段階から紐解いてほしいです」と回答する。
さらに「自分が好きな人がみんなに優しいんです。その優しいところに惹かれたんですけど、すぐヤキモチをやいて不安になってしまう。自分は寛容になれない。ヤキモチとどう向かい合えばいいのかなって悩んでいます」という質問を受けると、「みんなに優しくした結果、一人の女性を不幸にするのはダメなので、その人やめて俺にすれば」と声をかけ、客席からの歓声を浴びていた。
佐藤はティーチインを終えると、映画の内容と絡めつつ「皆さんと恋愛について語れる映画っていいなと思いました。僕が思ったのは今、あなたの隣にいる大切な人は、過去、別の人の大切な人だった。その人との時間があるから、今のその人がいる。その人が別れたからあなたのそばにいる。隣にいる人がより尊いもので大切なものだと感じてもらえたら嬉しいなと思います」と振り返っていた。(取材・文:名鹿祥史)