Netflix実写「寄生獣」監督、VFXは山崎貴版を参考 東宝スタジオで本人と対面していた
岩明均の人気漫画「寄生獣」をベースにしたNetflix実写ドラマ「寄生獣 -ザ・グレイ-」のヨン・サンホ監督がリモートインタビューに応じ、山崎貴監督による実写映画版からの影響、日本で山崎監督と対面した時のエピソードを明かした。
【動画】山崎貴が監督・VFX・脚本を手がけた実写映画『寄生獣』
「寄生獣 -ザ・グレイ-」は、韓国を舞台に「寄生獣」の新たな世界観をスリラー調で描く作品。孤独な少女チョン・スイン(チョン・ソニ)と彼女の身体を支配することに失敗した寄生生物「ハイジ」が、奇妙な共生生活を繰り広げる。
ドラマの注目ポイントとなるのが、最新のVFXで映像化された奇妙なパラサイトたちのビジュアルだ。サンホ監督によると、VFXチームは、山崎監督が染谷将太を主演に迎えて実写化した映画『寄生獣』2部作を参考にしながら、制作を進めたという。「漫画を実写化する上でのノウハウというのがたくさん詰まっている」と絶賛した上で、以下のように語った。
「山崎監督が作られた実写版は、山崎監督ご本人がVFXをされていた方なので、CGを具現化するところ、CGを無限化している部分が本当に見事に表現されています。『寄生獣 -ザ・グレイ-』のCGチームは、実写映画のBlu-rayに収録されたメイキング映像をよく見ながら、参考にしていたほどです」
さらにサンホ監督は、日本の東宝スタジオを訪問した際、『ゴジラ-1.0』の作業中だった山崎監督と話す機会に恵まれた。「ちょうど『ゴジラ-1.0』のポストプロダクション作業をしている山崎監督にお会いしたんです。山崎監督に、『寄生獣 -ザ・グレイ-』を準備しているという話をした時に、同じくCGIが多用されているという意味で、それは大変な作業でもあるので、『僕たち、撮影した後に話をしたら、話すことが山ほどあるだろうね』という話をしたことを覚えています」と振り返っていた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)
Netflixシリーズ「寄生獣 -ザ・グレイ-」4月5日(金)より独占配信開始