『金カム』で話題の柳俊太郎、ベーシスト役で苦闘 決死の思いで練習「映画をぶち壊したくなかった」
実写版『ゴールデンカムイ』の二階堂兄弟役で話題になった俳優の柳俊太郎が15日、都内で行われた映画『バジーノイズ』(5月3日全国公開)の完成披露試写会に出席。劇中ではベーシスト役として華麗な演奏を披露している柳だが、「この映画をぶち壊したくなかった」と決死の思いで楽器に取り組んだことを明かした。イベントには、ダブル主演の川西拓実(JO1)と桜田ひより、井之脇海、円井わん、風間太樹監督も参加した。
週刊ビッグコミックスピリッツで2020年まで連載されていた人気コミックを、ドラマ「silent」などを手掛けた風間監督が実写映画化した本作。「音楽を奏でること」だけが生きがいだった青年・清澄(川西)が、自身の曲に感動したという同じマンションに住む潮(桜田)との交流によって、人生が変化していくさまが描かれる。
川西演じる清澄の先輩で、かつて同じバンドで音楽をやっていたベーシストの陸を演じた柳。劇中では、クールな面持ちで見事にベースを操る姿が印象的だが、柳は「本当にゼロからでした」と未経験からのスタートだったことを明かす。
風間監督は「楽器演奏の吹き替えはしない」という方針を打ち出していたという。柳は「もし僕の演奏に説得力がないと、この映画をぶち壊してしまう。そうならないように……という思いで練習は頑張りました」と危機感を持って臨んだことを明かすと、芝居と演奏という両立について「ベースはまったく触れていなかったので、形から入ったのですが、やっていくと指の皮が固くなっていくし、マメもできるので、全部大変でした」としみじみ語った。
柳演じる陸は、劇中で川西ふんする清澄の音楽に影響を受け、仲間になっていく役どころ。柳は「川西くんはとても弟感がある」と語ると「いたずら好きだよね。小中学生がやるように、僕の背中を後ろからポンと叩いて(知らんぷりするような)……。しょっちゅうそんなことをやっていました。可愛げのあるピュアで素直な子でした」と川西のお茶目さに触れる。そんな柳だったが、風間監督は「柳くんの金髪姿は格好いいので、ぜひ演奏シーンを楽しみにしてください」と柳のベース演奏を見どころの一つとして語っていた。(磯部正和)