25年大河ドラマ「べらぼう」にインティマシーコーディネーター参加
横浜流星主演の2025年放送の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」の追加キャスト6名と共に本作の考証・指導を担当する7名が16日に発表され、インティマシーコーディネーターの浅田智穂が参加することが明らかになった。
大河ドラマ第64作となる本作は、喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴を見出し、東洲斎写楽を世に送り出した蔦屋重三郎を主人公にしたストーリー。脚本を、大河ドラマ「おんな城主 直虎」、NHKドラマ「大奥」シリーズなどの森下佳子が務める。
蔦重の故郷・吉原で共に生きる人々として水野美紀、久保田紗友、小野花梨、東野絢香、中島瑠菜、かたせ梨乃の出演が発表。水野は代々伝説の遊女を輩出する老舗の松葉屋の女将・いねに。久保田は当時最高級の遊女である呼出(よびだし)の松の井に、小野は松の井、花の井(小芝風花)に次ぐ中堅の遊女・うつせみに、東野は蔦重が初めて作った本「一目千本」に見立てられる志津山に、中島は最下層の遊女屋・河岸見世の「二文字屋」で生きるちどりに。かたせは「二文字屋」の行き場のない遊女たちを抱える女将・きくを演じる。久保田、小野、東野、中島は大河ドラマ初出演となる。
本作の考証・指導を手掛ける専門家7名も発表。蔦屋重三郎研究の第一人者として知られる鈴木俊幸。山東京伝を中心に近世後期戯作(滑稽本・黄表紙など)を専門とする棚橋正博、日本の近世から近代にかけての絵画史を中心に研究する松嶋雅人。大河ドラマ「新選組!」「龍馬伝」「八重の桜」「西郷どん」で時代考証を担当した山村竜也。大河ドラマ「麒麟がくる」「鎌倉殿の 13 人」「どうする家康」「光る君へ」、ドラマ10「大奥」の風俗考証を担った佐多芳彦。ドラマ「JIN-仁-」「天皇の料理番」などのテレビドラマや映画、コミックなどの時代考証を手掛けた山田順子。そして、インティマシーコーディネーターの浅田智穂。
インティマシーコーディネーターは、インティマシー(親密な)シーンと呼ばれるヌードや性的な描写において、制作側の期待値を十分に理解した上で、それを的確に俳優に伝え、演じる俳優を身体的、精神的に守りサポートする役割。浅田は2020年、Intimacy Professionals Association(IPA)で養成プログラムを修了。IPA公認のもと活動開始。NHKではドラマ10「大奥」で初めてインティマシーコーディネーターを導入し、浅田が参加。そのほか、Netflix映画『パレード』、映画『怪物』『658km、陽子の旅』『正欲』『52ヘルツのクジラたち』『四月になれば彼女は』などに参加している。(編集部・石井百合子)