「キョウリュウジャー」“ウッチー”丸山敦史は天才!坂本浩一監督が認めるユーモアの才能、10周年でパワーアップ
Vシネクスト『キングオージャーVSキョウリュウジャー』の監督・アクション監督を務めた坂本浩一がインタビューに応じ、同作で空蝉丸/キョウリュウゴールドを再演した丸山敦史が持つ“天才的”なユーモアについて語った。
今年10周年を迎えた「獣電戦隊キョウリュウジャー」と、2月に最終回を迎えた「王様戦隊キングオージャー」がクロスオーバーする本作。丸山ふんする“ウッチー”こと空蝉丸は、戦国時代に活躍していた豪剣士で、実直すぎて不器用な一面もある。
硬派な見た目と繊細な心のギャップで多くのファンの心を射止めた空蝉丸は、劇中でもコミカルなシーンが多い。坂本監督は「彼のコメディーセンスは当時から変わっていません。本当に天才なんです(笑)。 彼のボケ方は、計算してできるものではありません」と丸山のコメディーセンスを絶賛する。
キョウリュウジャーがゲスト登場した「キングオージャー」第32話は、竜星涼(桐生ダイゴ/キョウリュウレッド役)と共に声での出演となった。「Vシネクストへとつなぐ関係上、ダイゴと空蝉丸は登場シーンが変身後の姿でワンシーンのみでした。本人はそれをすごく悔しがっていたんです。アフレコ収録もすぐに終わってしまって、『終わったから帰ってもいいよ』と言うと、『いやいやいや! まだやりましょうよ!』となかなか終わらせようとしなかったりと、相変わらずかわいかったです(笑)」
Vシネクストでは、ダイゴと共に満を持して登場する。台本を読んだ後では、出番が増えたことに喜んでいたそうだが、同時にプレッシャーも感じていたという。「『本当に大丈夫かな……』と心配していたので、『出たい! って言ったんだから、ちゃんと責任取ってよ!』と背中を押しました(笑)。彼は本当にツッコミどころ満載なキャラで、今作では面白さがパワーアップしています」
10年経った空蝉丸を描くことについて、「基本的に本人の魅力を伝えることを意識しました。やる時はやる所とか、あざとい部分やかわいさも前面的に出していきました」と坂本監督。「丸山は、40歳なのに『大丈夫ですかね?』と不安そうにしていましたが、空蝉丸なら大丈夫だという自信がありました。今作の明るい雰囲気が保てたのは、丸山のおかげといっても過言ではないくらい、彼の存在は大きかったです」と感謝していた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)
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