トーマス・F・ウィルソン、『BTTF』ファンとの交流で実感したコミコンの醍醐味【来日インタビュー】
映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(『BTTF』)三部作でいじめっ子ビフ・タネンを演じたトーマス・F・ウィルソンが、インテックス大阪で開催中の「大阪コミコン2024」のセレブゲストとして来日を果たした。撮影会&サイン会でファンとの交流を楽しむトーマスが会場でインタビューに応じ、ファンとの触れ合いを通して実感したコミコンの醍醐味を語った。
2018年に日本で開催された「ハリウッド コレクターズ コンベンション No.18」で来日し、コロナ禍で行われた「東京コミコン2020」にはオンラインで参加したトーマス。リアル開催の大阪コミコンは初参加となったが、「とてもいい時間を過ごせています。日本のみなさんからたくさんの刺激をもらっています」と充実感をのぞかせる。
3日間通して、多くの『BTTF』ファンとの交流を楽しんだトーマスは、彼らとの時間を過ごしたことで「コミコンは異なる文化の人々が、それぞれの体験や時間を共有し、通じ合う場所」であることを実感したと話す。
「とある若い女性ファンが僕に会いに来てくれて、『BTTF』との人生を伝えてくれたんです。彼女は涙を流していました。役者として、『BTTF』はほんの数年の出来事でしたが、彼女にとっては人生そのもの。彼女の両親がVHSで映画を流して、そこから映画が好きになった。映画を通しての経験や愛を伝えるために会いに来てくれることは、一人の役者としてとても大きなことなんです」
「また、大阪コミコンで会いに来てくれた人たちは、みんな英語のフレーズを覚えていたんです。『Nice to meet you』とあいさつしてくれたら、僕も『It's very nice to meet you too』と返します。『I love you』なら『I love you too』と、『Thank you for coming to Japan』なら『Thank you for inviting me』と。それだけで僕たちはもう友達だし、通じ合うことができるのです」
「全てのファンに感謝を届けたい」と続けたトーマス。「大阪コミコン」閉幕後は東京に移動するそうで、「京都にも行きたいですね。(同じセレブゲストの)クリストファー・ロイドは家族と京都に行くと話していたので、次は京都や神戸に滞在して、美味しい料理を食べたいです」と再来日に向けて期待を膨らませていた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)
「大阪コミコン2024」は5月5日までインテックス大阪で開催中