原菜乃華「世にも奇妙な物語」初主演でホラー作品挑戦「人間の怖さが詰まっている」
原菜乃華が、6月8日にフジテレビ系で放送される土曜プレミアム「世にも奇妙な物語’24 夏の特別編」(21時~23時10分)の1編「友引村」で、シリーズ初出演にして主演を務めることが明らかになった。
本作は、ストーリーテラー・タモリと豪華キャストが視聴者を“奇妙な世界”へといざなう「世にも奇妙な物語」シリーズの最新版。今回の「夏の特別編」では、「友引村」をはじめとする、4つのエピソードが放送される。
「友引村」で原が演じるのは、東京で暮らす普通の大学生・藤崎凛。大学の友人・高橋壮真(水沢林太郎)、日比野ヤマト(丈太郎)となんら変わらない日々を送っていた凛は、ある日、ヤマトが亡くなったとの連絡を受ける。葬儀に参加するため、彼が生まれ育った山奥にある“友引村”を訪れる凛と壮真。そこは、奇妙な風習に従って葬儀が行われている村だった。異様な光景に圧倒されるなか、ヤマトの母・望美から顔を見てやってほしいと声をかけられた壮真はヤマトに対面するが、凛は顔を見ずその場を離れてしまう。実は凛には、ヤマトについて秘密にしていることがあった。
ゴールデン・プライム帯ドラマ初主演となった原は「実は、小さい頃に何度も『世にも奇妙な物語』のオーディションに参加していたんです。だから、今回こうして出演することができて、本当にうれしいです!」と歓喜。実はホラーが苦手で、台本についても「素直に怖いなと……。映像じゃなくて文字だけで見ても、こんなにしっかり怖いんだなと思いました」と告白するも「撮影に入る前は大丈夫かな、怖くなっちゃったりするかなと思っていたのですが、ホラー作品の現場とは思えないほど和気あいあいとした現場で! その恐怖はどこかへいちゃいました(笑)。今は、ホラー作品ってこういう風に撮影するのね、と勉強させてもらいながら楽しく演じています」と明かした。
また、「友引村」について「心霊系とは違った、人間の怖さみたいなのがすごく詰まってる物語」という原は、本作の魅力を「“村”です(笑)!」と断言。「お化けが怖いとかそういうものじゃなくて、人とかコミュニティー集団が怖いというのがなんか一番怖いんじゃないかと思うような作品です。人間の怖さみたいなのがしっかり出てるところが恐ろしいなと思いましたし、そこがこのエピソードの魅力かなと思います」とアピールする。
脚本は遠藤大輔、演出は「世にも奇妙な物語」や「駐在刑事」シリーズなどを手掛ける小林義則が担当。本作について小林は「村物のホラー作品は、これまでいくつも映像化されていると思いましたので、なるべく既視感がないように撮りたいなと思っていました。そこで、リアルに山の中で、そして、実際に山の中にある建物を使って撮影しています。ホラーというと洋風なイメージがありますが、日本の閉鎖された村の中で起こる怖い話みたいなものを演出できたらと思いながら作っています。今回の“友引村”は、そこに住んでいる村人がちょっと気持ち悪く見えるように、そして、彼ら自身の気味悪さでホラー感を演出しています。視聴者の方に、主人公たちが“ヤバい村に足を踏み入れてしまった……!”という印象を持ってもらえたらいいなと思っています。そして、この作品の印象的なアイテムとして“人形”が出てきたり、視聴者の方に見えるのか見えないのか分かりませんが、そんな存在も……!? 細かいところまで目を凝らして見ていただけたらと思います」と語っている。(編集部・入倉功一)