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『マイティ・ソー』クリス・ヘムズワース、巨匠監督たちのマーベル批判にうんざり

『ソー:ラブ&サンダー』でのクリス・ヘムズワース
『ソー:ラブ&サンダー』でのクリス・ヘムズワース - Walt Disney Studios Motion Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 映画『マイティ・ソー』シリーズなどで雷神ソーを演じるクリス・ヘムズワースが、マーティン・スコセッシフランシス・フォード・コッポラといった巨匠監督たちによるマーベル批判に対して、 The Times of London で口を開いた。

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 スコセッシ監督は2019年、マーベル映画は「映画ではない」とEmpireのインタビューで発言。そこから、さまざまな監督・出演者を巻き込んだ激しい論争が繰り広げられ、コッポラ監督も「『あれは映画ではない』と言ったマーティンは優しいよ」と擁護し、「『卑劣だ』とは言わなかったからね。わたしならそう言うがね」と厳しい言葉を残した。さらに、『アバター』のジェームズ・キャメロン監督もマーベルやDCといったアメコミ映画に対して「キャラクターたちは実際に何歳かは関係なく、全員が大学生のように振る舞っている」と The New York Times のインタビューで痛烈に批判している。

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 ヘムズワースは過去にも巨匠たちのマーベル批判について問われ、「めちゃくちゃ落ち込んだよ。僕のヒーローのうち二人と、今後仕事はできないってことだろうから。彼らは僕のファンじゃないんだろうな」と British GQ で語っていた。今回、新作映画『マッドマックス:フュリオサ』(5月31日公開)のプロモーションで The Times of London のインタビューに登場したヘムズワースは、「辛辣だ。うんざりしている。スーパーヒーロー叩きには呆れている」と改めて言及している。

 「彼らにも成功しなかった映画はある。私たちも同じだ。スーパーヒーローの何が間違っているのか、話し合う分には全然構わない。『彼らは皆、間違っているのか?』と映画を観た何十億の人々に聞いてみるといい」

 また、ヘムズワースは昨今の映画市場について「映画を観に行く人が変わったのはスーパーヒーローのせいではない。スマートフォンやSNSが理由だ」と自身の見解を述べており、「スーパーヒーロー映画は、過渡期に人々を映画館に留まらせている。今、人々は映画館に戻ってきている。これらはもう少し評価されてもいいはず」と強調している。

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 巨匠たちの批判に対しては、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に参加する俳優陣も反論している。 『マイティ・ソー』シリーズでクリスと共演したナタリー・ポートマンは「映画にはあらゆる余地があると思う。アートを作る方法は一つではない」と The Hollywood Reporter に語っており、 『ドクター・ストレンジ』シリーズ主演のベネディクト・カンバーバッチは、「俳優にとっては両極端の予算の映画に出られるのは幸せなこと。確かに一人の“王”がすべてを支配して、独占してしまうのは良くないけれど、幸いそうはなっていない。われわれはこれからも監督たちをあらゆる面でサポートできるよう、考えていかなければいけない」とラジオ番組「The Jenny McCarthy Show」で見解を述べている。(藤田良太)

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