美術デザイナー・井川徳道さん死去 95歳 『魔界転生』『柳生一族の陰謀』など手掛ける
東映京都作品で活躍した美術デザイナーの井川徳道さんが、16日に亡くなったことが明らかになった。95歳。17日に東映が発表した。通夜、告別式は実施済み。
井川さんは1929年3月2日京都生まれ。1954年に東映京都撮影所で美術デザイナー契約となり、1958年『江戸の名物男 一心太助 』(沢島忠監督)にて美術デザイナーデビュー。以降、東映を中心に約135本の劇場用映画を担当した。1982年に『魔界転生』で日本アカデミー最優秀美術賞受賞。2003年に旭日小綬章受章、2011年に京都府文化功労賞受賞。第47回日本アカデミー賞では会長功労賞を受けた。
主な映画作品は『真田風雲録』(1963年・加藤泰監督)、『十三人の刺客』(1964年・工藤栄一監督)、『明治侠客伝 三代目襲名』(1965年・加藤泰監督)、『祇園祭』(1968年・山内鉄也監督)、『やくざ戦争 日本の首領(ドン)』(1977年・中島貞夫監督)、 『柳生一族の陰謀』(1978年・深作欣二監督)など。テレビでも「影の軍団」「暴れん坊将軍」「遠山の金さん」「水戸黄門」シリーズなど、多数の名作に携わった。(編集部・入倉功一)