清原果耶、アジアで大ヒット中の『青春18×2 君へと続く道』、「韓国の皆さんに届けることができて嬉しい」
3月の台湾公開を皮切りに、香港、ベトナム、シンガポールなどアジア各国で公開され、アジアでの総観客動員数が100万人を突破(5月13日付)する大ヒットを記録している映画『青春18×2 君へと続く道』(公開中)。恋愛映画の本場ともいえる韓国での公開に合わせてダブル主演を務めたシュー・グァンハンと清原果耶、藤井道人監督が訪韓し、24日、ソウル市内の映画館で記者会見を行った。
本作は、台湾の紀行エッセイ「青春18×2 日本慢車流浪記」を原作に描くラブストーリー。日本と台湾を舞台に、台湾の高校生のジミー(シュー)と、アルバイト先で出会う日本から来た4歳年上のバックパッカーのアミ(清原)との18年の時を経てつながる恋の記憶と、一期一会を繰り返すジミーの旅路をエモーショナルに描く。
映画のキャンペーンで韓国を訪れるのは初めてだという清原だが、実はデビューから1、2年過ぎた頃、撮影のために韓国を訪れたことがあるという。「私にとっては懐かしい感覚よりは、韓国はこんなだったかなと思い起こすことが多かったですね。日本と台湾のキャストとスタッフの皆さんが力を合わせて作った愛すべき映画を韓国の皆さんに届けることができて嬉しいです」と感慨深げに語った。
韓国でも『Love Letter』や『THE FIRST SLAM DUNK』などの日本映画が大ヒットし、多くの韓国人に知られているが、本作の劇中でも『Love Letter』が効果的に使われていることについて、藤井監督は「岩井俊二監督の作品は僕の青春ですし、尊敬する監督ですが、ジミーの原作にも登場していて驚いたんです。芸術は海を越えるんだなと。自分の作品もこうして海を越えて公開されることは嬉しいですし、幸せです。18才だけでなく、18×2、18×3と世代によって違った捉え方ができるでしょうし、人生に立ち止まって動けなくなった人への光になってほしいですね」と海を越えて共感できることの素晴らしさをアピールしていた。
本作に続き、韓国ではドラマ「ノー・ウェイ・アウト(原題) / No Way Out」に出演し、韓国進出を果たしたシュー。「好きな監督はパク・チャヌク監督やポン・ジュノ監督ですね。最近はソン・ソックさんが出演している映画を観ました。韓国には素晴らしい映像コンテンツがたくさんあるので、次の機会に向けて努力していきたいですね」と韓国愛を語ると、清原も「日本では韓国の作品が人気で、私もよく見ます。その中でも復讐(ふくしゅう)がテーマだったり、人間の欲深い感情を描いたダークな作品が好きなので、そのような世界観に挑戦してみたいですね。その夢が叶うように頑張ります」とアピールしていた。
韓国では、5月22日に600を越えるスクリーン数で公開され、5月23日現在の総観客動員数は27,325人とボックスオフィス4位につけるヒットを記録している。(土田真樹)