ファイルーズあい『マッドマックス:フュリオサ』渾身の収録 声優陣の“魂の叫び”に驚愕
声優のファイルーズあいが22日、グランドシネマサンシャイン池袋で行われた映画『マッドマックス:フュリオサ』のジャパンプレミア試写会に来場、全身全霊で向き合った、魂の叫びともいうべき収録について明かした。
シリーズの生みの親であるジョージ・ミラーが監督を務める本作は、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)に登場した女戦士フュリオサの過去に迫る最新作。世界崩壊から45年後、故郷からバイカー軍団によってさらわれたフュリオサが、荒廃した世界で城塞(じょうさい)都市の支配者イモータン・ジョーとの戦いに巻き込まれるさまを描き、主人公フュリオサ役をアニャ・テイラー=ジョイ、バイカー軍団を率いるディメンタス将軍役をクリス・ヘムズワースが務める。
この日の試写会場には、3,000人以上の応募から選ばれた熱狂的なファンが集結。コスプレ姿で来場したり、キャラクターパネルの前でV8ポーズを決めながら記念撮影を行ったりと、それぞれが思い思いに、スペシャルな夜を楽しみにしている様子だった。フュリオサの吹き替えを担当したファイルーズも、そんな客席に向けて「怒りを解放してますかー!」と熱く呼びかける。
ファンの歓迎に笑顔を見せたファイルーズは、「ファッションやメイクから『マッドマックス』が大好きなんだなということを、身体でも心でも表現されている方がたくさんいらっしゃって。その熱を浴びることができて、本当に光栄です」とコメント。熱狂的なファンが多いからこそ、収録ではプレッシャーを感じることもあったといい、「多くを語らないキャラだからこそ、どうやって表現したらいいのかという葛藤もいっぱいありました」と明かすと、「アニャさん自身がフュリオサに持っているイメージを全部目で表現してくださっているので。わたしは彼女の目のお芝居を邪魔しないように。日本語だからできる表現をくみ取れるようにというか、とにかく彼女を観てほしいという気持ちです」と振り返った。
吹き替え声優陣には、三宅健太、小林ゆう、津田健次郎、大塚明夫、玄田哲章、千葉繁など豪華メンバーが参加。まさに魂の叫びを“ぶつけあった”という収録を振り返ったファイルーズは「スケジュールの都合で、皆さんの声が入っている状態で挑んだんですけど、イヤホンやヘッドフォンから聞こえてくる皆さんの声量がすごすぎて。耳が痛くなるくらいギャンギャン聞こえてきて。収録の途中で Apple Watch に通知が来ていて、休憩時間に見たら『90デシベル以上の音が聞こえています』と注意喚起がきていて、声量すごすぎますと言われてしまうくらい、自分の聞こえている声も、“マッド”で“マックス”な声量。だからこそ人の心に訴えかけるような作品になるんだなと思いました」と全身全霊で挑んだ収録を振り返った。
この日のジャパンプレミアは、IMAXや ULTRA 4DX、Dolby Atmos の3フォーマット同日上映で実施されたが、ファイルーズはイベント前に ULTRA 4DX を堪能したという。「すごすぎました!」と振り返ったファイルーズは、「4DXは出たての頃に行ったことがあるんですけど、こんなに技術が進化しているんだとビックリしました。シートベルトがなくて大丈夫ですかというくらい揺れるので覚悟してください。そしてキャラクターが“衝撃に備えよ!”というセリフがあったら、本当に衝撃に備えてください。本当にヤバいんで! 後ろの人はわたしのことを蹴ってるの? と思うくらいガクンガクンきて。本当に没入感がすごいです! ほかのフォーマットもあるので、5回は観てもらいたいです!」と会場に呼びかけた。(取材・文:壬生智裕)
映画『マッドマックス:フュリオサ』は5月31日より全国公開